2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671583
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
清水 康史 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 講師 (80242197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
己斐 秀樹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20280969)
久保田 俊郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50126223)
麻生 武志 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60093176)
坂田 優 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10334442)
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Keywords | 精子 / capacitation / hyperactivation / カルシウム |
Research Abstract |
1)精子へのCa^<2+>流入は受精に必須とされており、電位依存性Ca^<2+>チャネルはこのCa^<2+>流入経路として重要である。なかでもCav2.3(α1E)チャネルは哺乳類の雄性生殖細胞に発現しており、以前は精母細胞の低閾値活性型電流に関与する可能性が考えられていたが、我々はノックアウトマウスの一次精母細胞を用いた電気生理学的検討を行い、この可能性は否定した。むしろ、その局在から、先体反応、受精能獲得、運動性などに関与する可能性がクローズアップされつつある。我々はこのチャネル機能を調べるために、ノックアウトマウスを用いて雄性生殖細胞におけるCav2.3チャネルの機能を解析し、透明帯の代替えとしてしばしぱ用いられるmannose-BSAにより引き起こされる頭部のCa^<2+>上昇および精子運動性にこのチャネルが関与していることをはじめて明らかにした。 2)hyperactivationはcapacitationの完了によりおこり、精子の受精能獲得のために必要な変化である。我々はhyperactivated spermの比率を測定し、プロゲステロン添加後の[Ca^<2+>]iの変化との関係について検討した。18時間培養後の精子についてhyperactivated spermの比率をBurkmanの基準の平均値(6.92%)により二群に分けたところ、プロゲステロン添加によるbaselineからpeakまでの[Ca^<2+>]iの増加率はhyperactivated sperm高値群(n=20)では348±204(M±S.D.)%、低値群(n=29)では275±398%で高値群で高かった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sakata Y, Shimizu Y, et al.: "Anal ; ysis of Ca^<2+> currents in spermatocytes from mice lacking Ca_v2.3(alpha1E) Ca^<2+> channel"Biochemical and Biophysical Research Communications. 288. 1032-1036 (2001)
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[Publications] Sakata Y, Shimizu Y, et al.: "Ca_v2.3(alpha1E) Ca^<2+> channel participates in the control of sperm motility"Febs Letters. (in press). (2002)