2001 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄脂肪細胞分化と骨リモデリングの関連についての分子生物学的検討
Project/Area Number |
12671584
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
倉林 工 新潟大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80234540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 和之 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (80219005)
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Keywords | 骨髄脂肪細胞 / 骨リモデリング / β3アドレナリン受容体 / 骨形態計測 / 脂肪計測 / ラット / 骨密度検診 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
1.β3アドレナリン受容体(AR)agonist投与のラットモデルによる骨髄脂肪計測:β3AR agonist(BRL35135)投与のラットモデルを用いて、β3AR agonist投与の有無、卵巣摘出の有無により4群にわけて、腰椎と脛骨について薄切標本を作成して、海綿骨骨形態計測と脂肪計測を行った。結論として、骨のリモデリングと骨髄脂肪細胞数には密接な関連があること、腰椎と脛骨ではβ3AR agonist投与や卵巣摘出による骨髄脂肪細胞の形態変化が異なることが明らかとなった(研究・発表2、5)。また、卵巣摘出による肥満ラットにおいてβ3AR agonistは体重減少なく内臓脂肪を減らすことが明らかとなった。さらに、妊娠授乳ラットを用いて同様な骨髄脂肪の解析を行ったところ、分娩後は授乳の有無に関わらず、骨髄脂肪細胞量・数が急激に減少することも明らかになった(研究発表1、4)。 2.紫雲寺町の骨密度検診:本研究費により、2000年9〜10月に約200 名を対象にDXA法による腰椎骨密度検診を行い、同意の得られた女性から血液を採取し、DNAの抽出を行った。過去7年間の解析により、乳製品からのカルシウム摂取量の変化と腰椎骨密度の変化は、1年目には相関を認めないが、3年目で正の相関を示すことが判明した。また、カルシウム摂取量の変化と腰椎骨密度の変化との相関には、ビタミンD受容体遺伝子多型(TaqI, Apa I)が関与している可能性が示唆された(論文投稿中)。現在までのところ、エストロゲン受容体遺伝子多型、β3AR遺伝子多型、UCP遺伝子多型の関与は認められない。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Honda A. et al.: "Effects of Pregnancy and Lactation on Trabecular Bone and Marrow Adipocytes in Rats""Calcif Tissue Int. 67(5). 367-372 (2000)
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[Publications] Kurabayashi T. et al.: "Effect of beta-3 Adrenergic Receptor Agonist on Bone and Bone Marrow Adipocytes in the Tibia and Lumbar Spine of the Ovariectomized rat"Calcif Tissue Int. 68(4). 248-254 (2001)
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[Publications] 倉林 工他: "女性における予防医学:骨粗鬆症の予防"産科と婦人科. 67. 520-532 (2000)
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[Publications] 本多 晃: "妊娠・分娩・授乳が骨髄脂肪細胞に及ぼす影響の形態学的検討"Osteoporosis Japan. 8. 46-47 (2000)
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[Publications] 富田 雅俊他: "ラットにおける卵巣摘出およびβ3アドレナリン受容体アゴニストによる骨髄脂肪細胞の形態変化についての検討"Osteoporosis Japan. 8. 45 (2000)
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[Publications] 倉林 工: "産婦人科における中高年女性の生活習慣病対策"新潟医学界雑誌. 115. 345-351 (2001)