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2000 Fiscal Year Annual Research Report

アロメトリーの視点から見た内因性時間の個体発生過程と子宮内発育遅延との関連

Research Project

Project/Area Number 12671610
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

堀本 直幹  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (40243927)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中野 仁雄  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40038766)
Keywordsヒト胎児 / アロメトリー / 日内リズム / 眼球運動 / 心拍数変動 / スペクトル解析
Research Abstract

本年度は研究課題遂行に必要な指標の開発を目的として、ヒト胎児の眼球運動と拍数変動を同時に観察し、両者の日内リズムの特性と相互の関係について検討を行った。
対象は妊娠末期の正常ヒト胎児5例、観察時間は食事時間を除く16時から翌日16時までの連続24時間である。眼球運動の観察には超音波電子スキャンを、心拍数の計測には超音波ドプラ法による胎児心拍数計を使用した。1分間を単位時間として、眼球運動の頻度ならびに心拍数の平均値を求め、時系列データを作成した。24時間時系列データの中で、3時間を1つのスペクトル解析の単位(セグメント)とし、観察開始時刻から15分ずつずらしながら85個のセグメントを作成した。それぞれのセグメントについて、最大エントロピー法によるスペクトル解析を行ない、各セグメントにおけるべきスペクトルの傾きを求めた。その結果、5例とも眼球運動および心拍数変動のべきスペクトルの傾きは、昼間大きく、夜間小さいパターンをとった。また、パワーが大きな時間帯と小さな時間帯との移行が見られる時間には個体差が大きかったが、個々の症例毎に見ると両指標は非常に類似した変動パターンを示した。
以上の成績から、2つの指標が同期しつつ日内リズムを刻む様を捉えることができた。異なる臓器から発せられるリズムが同期しているということは、両者を統合する共通の中枢が機能を発現していると解することができる。
本年度得られた成績から、眼球運動と心拍数変動における周波数特性の変動リズムを指標として、アロメトリーの視点による胎児の機能的な個体発生過程の評価へと繋がることが期待できる。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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