2002 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンの子宮内膜癌発生作用におけるTGFβの役割の検討
Project/Area Number |
12671621
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高橋 恒男 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (60179497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 篤 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助手 (90315797)
石川 浩史 横浜市立大学, 医学部附属病院, 助手 (70315795)
池田 万里郎 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (50254173)
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Keywords | 子宮内膜 / TGFβ |
Research Abstract |
今までの研究により、エストロゲンにより発現形式の異なるTGFβ1、TGFβ2、TGFβ3の遺伝子発現が認められた。これらのTGFβアイソフォームgeneの生理的役割を明らかにすべくin situ hybridizationと免疫組織化学的検討によると、間質より上皮に強い遺伝子発現を認めた。またこれらの遺伝子発現は免疫組織化学による検討では蛋白の発現としても確認された。 これらエストロゲンによって発現された蛋白に生理的作用があるかどうかをレセプターが存在するか否かの検討として行った結果では、TGFβが生物学的作用を示すのに必要なレセプターの存在が証明された。またエストロゲンを投与すると、これらの蛋白が減少することが認められ、エストロゲンはレセプターのレベルでもこれらの作用をコントロールしていることが示唆された。 エストロゲンによるTGFβの発現のmoleculer mechanismは不明である。しかし工ストロゲンによる遺伝子の発現と蛋白の発現およびレセプターの存在の証明は、エストロゲンの作用機序においてこれらの蛋白が重要な役割を担っていることを強く示唆するものである。 今後これらの蛋白発現のmoleculer mehanismを検討することにより、更に詳細なエストロゲンの作用機序が解明され、発癌の過程のメカニズムと共に病気の状態を評価することのできる重要なbiomarkerを提供してくれる可能性があると考えられる。
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