2001 Fiscal Year Annual Research Report
感音難聴者のミオシンVIIA遺伝子変異のスクリーニングと遺伝子診断
Project/Area Number |
12671652
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
岡村 洋沖 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50244372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 剛 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90302851)
喜多村 健 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90010470)
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Keywords | 難聴遺伝子 / 分子モーター / 感音難聴 |
Research Abstract |
感音難聴原因遺伝子の分子モーターであるミオシンVIIA遺伝子変異を、遺伝性非症候群性感音難聴者ならびに原因不明の感音難聴者において同定し、その経過を追いかける研究を行った。当該期間中に当科外来を受診した28家系32症例の原因不明の遺伝性両側性感音難聴症例を対象にした。ミトコンドリア遺伝子3243変異が1家系1症例、ミトコンドリア遺伝子1555変異が1家系1症例においてそれぞれ同定された。しかしながら、ミオシンVIIA遺伝子変異は同定されなかった。以前に同定したミオシンVIIA遺伝子変異が既知のDFNAll家系においては、引き続き当該期間中に純音聴力検査、耳音響放射検査、語音明瞭度検査、アブミ骨筋反射検査、聴性脳幹反応検査そして温度眼振検査などの検査を行った。その結果、純音聴力検査では全例が左右対症性の両側感音難聴を呈していた。オージオグラムのパターンは、高音漸傾型あるいは平坦型であった。1年に平均0.2から1.9dBの聴覚閥値の悪化がみられた。耳音響放射は全例で同定されなかった。最高語音明瞭度は、平均純音聴力が50dBより良好であれば良好であったが、平均純音聴力検査が60dBを越えると、70%以下に低下していた。アブミ骨筋反射検査は陽性で、迷路性難聴の指標のひとつである補充現象は陽性であった。聴性脳幹反応検査では第I波もしくは第V波の潜時延長を半数で認めた。温度眼振検査でも半数に前庭機能の低下が同定されたが、自発眼振ははっきりせず、いずれの症例も自覚的めまいはなかった。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 喜多村健: "難聴の遺伝子診断"感染・炎症・免疫. 30. 257-259 (2001)
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[Publications] Okamura H: "Developmental expression of monocarboxylate transporter in the gerbil inner ear"Neuroscience. 107. 499-505 (2001)
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[Publications] Okamura H: "Immunohistochemical localization of phospholipase C isozymes in mature and developing gerbil cochlea"Neuroscience. 102. 451-459 (2001)
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[Publications] Ozaki H: "Six4, a putative myogenin gene regulator, is not essential for mouse embryonal development"Mol Cell Biol. 21. 3343-3350 (2001)
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[Publications] 喜多村健: "遺伝子解析"耳鼻咽喉科・頭頸部外科. 73. 339-344 (2001)
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[Publications] Tamagawa Y: "Phenotype of DFNAll : a nonsyndromic hearing loss caused by a myosin VIIA mutation"Laryngoscope. 112. 292-297 (2002)
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[Publications] 喜多村健: "CLIENT21"中山書店. (2001)