2000 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部癌における血管新生の役割の解析と遺伝子治療への応用に関する研究
Project/Area Number |
12671678
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
田村 真司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (10244724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 昇 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)
斉藤 匡人 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80205658)
戸川 彰久 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70305762)
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Keywords | 頭頚部癌 / 血管新生 / 血管内皮増殖因子(VEGF) / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本年度は,主に血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)の遺伝子導入によるin vitro及びin vivoの研究を行った.細胞株は,当科で樹立しVEGFの発現が認められないことが証明された上顎扁平上皮癌細胞株:OKK-LNを使用した. 1.樹立細胞株へのVEGF遺伝子導入 VEGF発現ベクターはプロメガ社製pCIneo plasmidの マルチクローニングサイトにfull lengthのVEGF165cDNAを挿入して作成した.遺伝子導入はGibco社製lipofectamine plasを用いたlipofection法にて行いselectionはG418により行った.cloningはlimiting dilution法にて行いVEGF産生腫瘍OKK-LN/pCIneo-VEGFを樹立した.この細胞株はcontrolとしたpCIneo plasmidのみをtransfectしたOKK-LN/pCIneoに比較し明らかなVEGF発現が認められた. 2.ヌードマウスへの移植によるVEGFの腫瘍増殖の検討 1.で作成した両細胞を6週齢Balb/cnu/nuマウスの右側腹部に皮下注射することにより移植し,腫瘍体積と生存期間を検討した.腫瘍体積はVEGF transfect群(OKK-LN/pCIneo-VEGF)において著しい増加を認め局所増殖についてVEGFの関与が示唆された.生存日数の検討ではVEGF transfect群はcontrol群(OKK-LN/pCIneo)より生存日数が平均9日間短縮し,VEGFが生命予後に関与している可能性が示唆された.
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