2000 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入を用いた癌細胞浸潤におけるIL-6のMMP活性化の解明
Project/Area Number |
12671679
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
西野 宏 自治医科大学, 医学部, 講師 (50245057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市村 恵一 自治医科大学, 医学部, 教授 (00010471)
石川 和宏 自治医科大学, 医学部, 助手 (40296083)
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Keywords | IL-6 / G-CSF / MMP-2 / MMP-9 |
Research Abstract |
癌細胞株のIL-6,G-CSF産生能と浸潤能を検討し,MMP-2,MMP-9の発現を検討した. 1:頭頸部癌細胞株培養液中のIL-6,G-CSFの濃度をELISAを用いて測定した。 いずれの細胞株培養組織中にもIL-6,G-CSFを検出した。また培養液中のIL-6,G-CSFの濃度が高い細胞株がinvasion chamberを用いてのinvasion assayでより高い浸潤能を示した。 2:患者より採取した癌組織と血清中に認められるIL-6,G-CSFをELISAを用いて測定した。 両者を検討すると癌組織中のIL-6,G-CSFの濃度が高い患者の血清中のIL-6はやはり高く、両者は相関している傾向を認めた。 3:頭頸部癌細胞株培養液中のMMP-2,MMP-9をELIZAで測定した。 癌細胞株培養液上清中のIL-6,G-CSFが高濃度を示した細胞株の培養液中のみMMP-2,MMP-9は検出されたが,その他の癌細胞株培養上清中ではMMP-2,MMP-9は感度以下であった。培養液中にMMP-2,MMP-9が検出された癌細胞株では培養液にIL-6を添加するとMMP-2,MMP-9が増加した。しかしその他の癌細胞株では培養液にIL-6を添加しても培養液中のMMP-2,MMP-9は感度以下であり,ELISAでは変化を認めなかった。
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[Publications] Hiroshi Nishino: "Combined therapy with conservative surgery, radiotherapy, and regional chemotherapy for maxillary sinus carcinoma."Cancer. 89(9). 1925-1932 (2000)
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[Publications] Takeharu Kanazawa: "Pleomorphic adenoma of the pterygopalatine fossa"Eur Arch otorhinolaryngol. 257. 433-435 (2000)
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[Publications] 西野宏: "切除不能な局所再発および転移頭頸部扁平上皮癌に対する化学療法"日耳鼻. 103(9. 963-969 (2000)
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[Publications] 西野宏: "喉頭早期声門癌放射線治療後再発に対する機能保存手術"頭頸部腫瘍. 26(3). 422-425 (2000)
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[Publications] 高橋克昌: "外切開により摘出した義歯による食道異物の1例."JOHNES. 16(4). 679-682 (2000)