2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671758
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
磯貝 典孝 近畿大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90203067)
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Keywords | ポリマー / Tissue engineering / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
われわれは、tissue engineering の技術を用いて作成した指骨・指関節における微細構造および分子学的検討を行った。特に、関節軟骨と骨膜組織問のシグナル解析をした結果、播種軟骨細胞が骨膜から生物学的相互作用を受けて、最終的に成熟した軟骨組織が再生されることが示唆された。本来、軟骨基質は軟骨膜に被われている。この軟骨膜には、血管内皮細胞、破骨細胞、破軟骨細胞が含まれ、これらの細胞による制御が軟骨細胞増殖因(Chondromodulin 1) や抑制因子を介して、再生軟骨組織に影響していることが推察される。軟骨膜は組織量が少ないため、骨膜に着目して、骨膜が軟骨膜の代償作用を有するか否か、また、骨膜が軟骨再生に応用できないか否かについて検討した。そこで、現在行っている耳介軟骨の再生実験では、培養軟骨細胞を生体吸収性高分子に播種した後に、骨膜組織を複合化させている。この操作により、骨膜組織からの安定したシグナルが軟骨細胞に伝って新骨軟骨組織の再分化を促進するのみでなく、同時に骨膜細胞の供給をはかって複雑な3次元形態を長期間維持できうる新生軟骨組織を誘導しようと試みてた。さらに、物理学的強度を向上させる目的で、生体吸収性高分子基材を再検討した。その結果、強化材と生体吸収性高分子基材を複合化させることよって、形態維持に適した操作性の優れた基材を見出した。
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Research Products
(1 results)