2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671835
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
武川 寛樹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (80173558)
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Keywords | OK-432 / 腫瘍ワクチン / 重合 / KLN-205 / CTL |
Research Abstract |
1.移植舌癌モデルにおける免疫組織学的評価 昨年の研究で開発された移植舌癌モデル(Yokohama Med Bull, Vol49, in press)を用いて,KLN-205ワクチン群と生食のコントロール群とでKLN-205腫瘍チャレンジ後,24時間・5日・10日後の凍結連続切片から免疫組織標本を作製した.抗体は抗CD4抗体・抗CD8抗体・抗CD19抗体を用いた.リンパ球の浸潤はワクチン接種群の方が多く,とくに5日目ではワクチン接種群で抗CD8抗体陽性のリンパ球が多く観察された.このことよりワクチン接種群では,腫瘍に対する特異免疫が誘導された結果,早期のリンパ球浸潤とCD8陽性Tリンパ球の誘導が示唆された. 2.移植舌癌モデルにおけるCTLの誘導 KLN-205ワクチン群・グルタールアルデヒド処理後のKLN-205腫瘍細胞群・グルタールアルデヒド処理後のOK-432群・OK432群・生食コントロール群の5群で,^<51>Cr release assayを用いてcytolytic activityの誘導について調べた. 各群1週毎に3回接種を行い,最終接種の1週後に屠殺,脾臓よりリンパ球を取り出した.MHC処理後のKLN-205腫瘍細胞とともに5日間培養し,^<51>Cr release assayを施行した.KLN-205ワクチン群では,E/T ratio 40/1で21%の%specific lysisであったが,コントロール群では8.5%にとどまった.E/T ratio 20/1では前者が14.5%,後者が7%であった.OK-432群およびグルタールアルデヒド処理OK432群では,ともにコントロール群と差はなかった.グルタールアルデヒド処理KLN-205腫瘍細胞群はコントロールよりわずかに高い%specific lysisが得られたが,優位の差はなかった. 以上より,KLN-205ワクチンはCD8陽性Tリンパ球を誘導し,かつcytolytic activityも誘導することからCTLの誘導が示唆された(現在,論文作成中).
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Li X, Bukawa H, Tsuyuki Y, Omura S, Fujita K: "Experimental mouse model with tongue cancer produced by KLN -205 cell line inoculation for development of tumor vaccine"Yokohama Medical Bulletin. 49. (2002)