2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671859
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Research Institution | OHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
高津 寿夫 奥羽大学, 歯学部, 教授 (70013985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高録 伸郎 奥羽大学, 歯学部, 助手 (80275627)
菊井 徹哉 奥羽大学, 歯学部, 講師 (00254871)
佐藤 暢昭 奥羽大学, 歯学部, 助教授 (80226000)
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Keywords | 破折歯 / 歯牙破折 / 疲労試験 / 疲労破壊 |
Research Abstract |
本課題に関する研究は計画概要に従い、次の2系について実施してきた。 1.抜去歯を用いたモデル試片についての破折試験 前年度までにほぼ確立した方法に従って試験を継続した。即ち、ヒトの抜去上顎小臼歯の咬合面部に近遠心方向実験窩洞あるいは頬舌方向実験窩洞を形成した。次いで窩洞直下約1mmの歯面にstrain gaugeを接着して試験体とした.破折試験には当講座で開発した疲労試験装置・システムを用い、試片の破断に至るまでの歪みの推移、応力負荷試験、最終破断強さを測定した。その結果、両種窩洞についての成績で著るしい相違が見られたのは破断までの応力負荷回数であり、近遠心方向窩洞では約14万回であったが頬舌方向窩洞では1千回強であった。後者の耐久性がこのように低かったのはその破断面観察から、窩洞底部の歯質が歯髄腔構造との関係から菲薄になっており、力学的弱体化が生じていたためと考えられた。疲労試験後の試片破断面のSEM観察では、衝撃破壊破断面に見られるようなHackle regionやRiver patternは不明瞭であった。また、疲労破壊に特有とされるStriation的な構造は観察されなかった。 2.口腔内から得られた破折歯および除去破折片の観察 奥羽大学歯学部附属病院でえられた、破折歯・破折片を資料とした資料総数は16例で、うち14例は補綴処置歯であった.破断面は、パラジウム蒸着の後、光ファイバー式顕微鏡観察した。その結果、破断面は全体として粗〓面を呈し、rib markやriver pattern様構造が散見されるなど、脆性破壊の様相が観察された。詳細は今後のSEM観察により検討する計画である。
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