2002 Fiscal Year Annual Research Report
断髄後のDentin Bridge形成に関与する神経線維と神経終末の電顕的研究
Project/Area Number |
12671869
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
井上 廣 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (50067047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 和彦 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40289567)
泉 利雄 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40248547)
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Keywords | 酵素染色 / 電顕観察 / 発芽 / 神経終末 / トレーサー / 線維芽細胞様細胞 |
Research Abstract |
昨年度まで、犬の歯牙を用いた標本での酵素染色的手法がなかなか難しく、思うような結果が得られなかった。そこで本年度は、ボランティアにより七人の歯6本を研究に使用出来たので、この資料にEnzmes Stainを行った。研究法は を用いて3日、5日、7日、10日、14日、21日間経過の後に抜歯を行い、通法による分割、固定を行った。固定後、歯髄を取り出し、再度電顕用固定を行い、Epon812に包埋して資料作製を行い、電顕観察を行った。5日、7日の経過例において、特に神経の発芽様所見や神経終末像が多く認められ、歯髄の線維芽細胞様細胞の胞体や突起などに神経終末が接触・陥入した所見を認めた。特に、これらの中には、線維芽細胞様細胞に陥入接触して、細胞内と貫通すると思われるような所見が多数認められたが、これはCa^<2+>の流入が在り得るような像であり、極めて数少ない所見が得られたものと考えるこのような所見の時期にCa^<2+>と結合するトレーサーを用いて再度実験する必要がある。但し、この場合、Ratのような小動物でperfusion固定可能であることが必要であり、現在も尚Ca^<2+>高濃度液を注射して、神経終末の膜孔からCa^<2+>の細胞内への移動を電顕切片より観察、検索中である。
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