2001 Fiscal Year Annual Research Report
6自由度顎運動測定器を用いた睡眠時ブラキシズムの測定解析法の確立
Project/Area Number |
12671887
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
竹内 久裕 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10222093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 一夫 徳島大学, 歯学部, 助手 (70304540)
山内 英嗣 徳島大学, 歯学部, 助手 (10304544)
郡 元治 徳島大学, 歯学部, 助手 (50253216)
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 6自由度測定 / 大型磁気空間 |
Research Abstract |
睡眠時ブラキシズムの測定はこれまで咬筋筋電図の測定が主流であったが,顎機能障害の発症にどの程度関わっているのかその役割については明らかにされていない.また,適当な測定手段が無かったことから,ブラキシズム発現時の下顎運動や咬合接触等についてもほとんど解明されていない. これまで磁気空間を使ってブラキシズム発現時の6自由度顎運動を測定するためにベットが入る大きさの大型磁気空間を製作し,安静時および睡眠時の顎運動測定を試みてきた.測定器としての一応の完成はみているが,顎関節部の解析に十分耐えるほどの測定精度を得るためにはさらに改良が必要である.上下顎にシーネを介して装着しているセンサコイル(二次コイル)は10mHの既製インダクタを二個組み合わせ,それを三組それぞれ直交に配置していることから,コイルの電気的な中心を一致させることが困難であり,また頭部動揺などによるセンサコイルの回転でもコイルの中心が変化する可能性ある.二次コイルが360°回転しても解析可能なデータを得るためにはコイルの原点が一致した二次コイルを使用することが良いと考えられる.そこで,インダクタンスが一致した三個の空芯コイルを原点が一致するようにして組み合わせたコイルを試作した.球の赤道に一個のコイルを,経度0°と経度90°にもそれぞれ配置し,原点を一致させるために三個のコイルはその直径を少しずつ変えてある.最大のコイルの直径が約20mmの外形寸法になるように組み合わせると現有の二次コイルの大きさとほとんど変わらないが,空芯であることもありそのインダクタンスは約0.7mHであった.また,直径15mmの二次コイルでは0.1mHであった.インダクタンスについては中心に球状のコアを配置することで異方性の少ない二次コイルができると考えられる.今後はさらにデータ処理過程についても検討していく予定である.
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Research Products
(1 results)