2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671906
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
畑 好昭 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (90060433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 容子 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00297962)
畑 秀一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (10297963)
多和田 泰之 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (60179918)
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Keywords | キャスタブルセラミックス / セラミング / 曲げ強さ / β-スポジウメン / マイカ |
Research Abstract |
従来のキャスタブルセラミックスOCCおよびこれに5mol%マイカ結晶を増量、β-スポジウメン結晶を5mol%および10mol%増量した素材(OCC, MA-5,SP-5,SP-10)で4×3×25mmの角柱に鋳造した鋳造体の研磨後、それぞれの試料を温度883℃と933℃および係留時間を0,30,60分の結晶化熱処理を行い、これらの試料について3点曲げ試験を行った。その結果、最も高い強さを示したものはOCCの933℃、0分係留の196.08±30.63MPaで最も低い値はMA-5の883℃、30分係留の87.13±25.13MPaであった。そこで、OCCの客観的強さを比較するため、温度883℃と933℃で結晶化熱処理を行った。6×6×6×12mmのプリズムに鋳造した試料によって破壊靭性試験Notchless Triangular Prism法(NTP)を行った結果、Nが2.538±0.366MPa・m^<1/2>でHが3.352±0.519MPa・m^<1/2>であり後者が有意に高くなった。さらに、OCCの補強法として、エレクトロフォーミング法を併用することにより、OCC単体に比べて有意に高い値を示すことが分った。臨床的に前歯冠の圧縮試験ではOCC冠の90.92±10.13kgfに対してエレクトロフォーミングによる補強冠では118.17±21.83kgfと有意に高い値を示した。
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