2001 Fiscal Year Annual Research Report
α-リノレン酸によるアフタ性口内炎の予防研究(二重盲検法)
Project/Area Number |
12671993
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
濱崎 智仁 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (70167592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 志朗 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (00222406)
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Keywords | 大豆油 / 口内炎 / シソ油 / 植物油 / 炎症 / 脂肪酸構成 / 介入試験 / 二重盲検法 |
Research Abstract |
富山と東京での新聞広告等により口内炎が月に一度以上できる被験者を募集し、書面によるinformed consentを得た後、2001年5月より43名の被験者で、口内炎に対する食用油による介入試験を開始した。最初の4ヶ月間は、全員食用油としてサラダ油(リノール酸が約40%、α-リノレン酸が約10%含まれる)を支給し、口内炎となった日をカレンダーに記録してもらうことで基礎値の収集をした。なお、口内炎は、主観的に大、中、小に分けて記録してもらった。この4ヶ月のrun-in期間後に二重盲検法による介入試験を開始し、すべての食用油をシソ油群はシソ油(α-リノレン酸が60%、リノール酸が10%)のみとし、対照群は大豆油(α-リノレン酸が7%、リノール酸が57%)とした。ただし、run-in期間での口内炎の発症率が1/月以下となった被験者は除外した。結局33名の被験者が、二重盲検期間へ移行した。二群への割り振りが均等となるよう、コントローラーは無作為割付の際、年齢、性別で層別化し、割り振り後、口内炎の数と大きさに重大な差が出ていないことを確認した。現在、二重盲検となってから約6ヶ月が経過し、一名の被験者が脱落し32名となったが、現在も続行中である。2002年の5月に終了する。口内炎の頻度を大きさ別に、あるいは総数で二群間で比較するほか、run-inの前後で採血がすんでおり、介入終了時にも採血するので、血中の脂肪酸構成あるいは、血中脂質についても検討する予定である。
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