2002 Fiscal Year Annual Research Report
新たなPCRクローニングストラテジーに基づく真性粘菌・単細胞藻類の光受容体の解析
Project/Area Number |
12672087
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
高橋 哲郎 東邦大学, 薬学部, 教授 (90133769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
上田 哲男 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (20113524)
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Keywords | 単細胞藻類 / クラミドモナス / 走光性 / 光受容体 / レチナール / 眼点 / センサリーロドプシン / フォボロドプシン |
Research Abstract |
前年度に引き続き、主に単細胞緑藻クラミドモナスの光感覚受容体Acop-1およびAcop-2についての研究を推進した。前年度までに得られた配列情報を元に、既に知られている28種あまりの古細菌型ロドプシン類すべてとのアミノ酸配列アラインメントを行ない、進化系統樹を作製した。この結果を昨年度までにAcop-1について得られた成果と合わせ、5月に行なわれたゴードン会議「Photosensory Receptors & Signal Transduction」で発表するとともに雑誌に公表した。 前年度、Acop-1に対する抗ペプチド抗体の設計に成功したことを基礎に、Acpo-2についても相同な領域を選んで抗ペプチド抗体を作製した。この抗体を用いた実験の結果、(1)クラミドモナス細胞破砕液を用いたウエスタンブロットではシグナルが見られたが、異種細胞での発現実験では全く抗体による検出がでないことから、Acop-2はAcop-1に比べC末側の発現が難かしいことが推測され、また、(2)この抗体を用いて間接蛍光抗体法により、Acop-2の細胞内局在についての情報を得ることができた。 さらに、Acop-1およびAcop-2のmRNAを培養細胞、アフリカツメガエル卵母細胞に導入し、電気生理学的実験を行なうための基礎として、アフリカツメガエル卵母細胞に種々のイオンチャネルをコードするmRNAを注入し、電気生理的特性を調べた。
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Research Products
(1 results)