2001 Fiscal Year Annual Research Report
人工抗体を用いる生体試料中の薬物および代謝物の高感度・高選択的分析法の開発
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12672099
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
萩中 淳 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)
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Keywords | 人工抗体 / 分子インプリント法 / 生体試料 / プロプラノロール / アテノロール / アルプレノロール / ピンドロール |
Research Abstract |
人工抗体(粒子径単分散分子インプリントポリマー)の調製は、テンプレート分子としてプロプラノロール、機能性モノマーとしてメタクリル酸、架橋剤としてエチレンジメタクリレート、希釈剤としてトルエンを用い、多段階膨潤重合法により行った。重合は、アゾビスジメチルバレロニトリルを開始剤として用い、50℃で行った。表面親水化は、重合開始4時間後に過硫酸カリウム、グリセリンモノメタクリレート(GMMA)およびグリセリンジメタクリレート(GDMA)を70℃で添加して行った。表面親水化は、添加するGMMAおよびGDMAの割合を変化させて行った。GMMA : GDMA=5:5において、牛血清アルブミンの回収率はほぼ100%であった。表面親水化を行った充填剤は、表面親水化を行わない充填剤と比較して、種々の化合物の保持時間が短くなる傾向を示したが、プロプラノロールは選択的に保持された。これらのことから、表面修飾によって粒子表面が選択的に親水化されていることが明らかとなった。さらに、プロプラノロールをインプリントしたポリマーをプレカラムとして用い、血清中のプロプラノロールの直接注入分析を検討した。しかしながら、微量の薬物の分析においては、テンプレート分子であるプロプラノロールのポリマーからの漏出がおこり、微量の薬物の分析には適用できなかった。そこで、プロプラノロールをインプリントしたポリマーを用いて、β-ブロッカーであるアテノロール、アルプレノロール、ピンドロールの選択的濃縮を検討した。表面親水化だけを行ったポリマーでは、これらの薬物は保持されずに溶出したが、表面親水化を行った分子インプリントポリマーでは選択的な濃縮が可能であった。微量の生体試料中の薬物および代謝物の高感度・高選択的分析法としての本法の有用性が明らかとなった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Jun Haginaka: "Uniformly sized molecularly imprinted polymers for (S)-naproxen. Retention and molecular recognition properties in aqueous mobile phase"J. Chromatogr. A. 913. 141-146 (2001)
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[Publications] Ken Hosoya: "Selective surface modification techniqu for improvement of chromatgraphic separation selectivity for sugar derivatives"Anal. Sci.. 18. 55-58 (2002)
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[Publications] Jun Haginaka: "LC packing materials for pharmaceutical and biomedical analysis"Chromatography. 23. 1-12 (2002)
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[Publications] Jun Haginaka: "Uniformly sized molecularly imprinted polymer for d-chlorpheniramine : Evaluation of retention and molecular recognition properties in aqueous mobile phase"J. Chromatogr. A. 948. 77-84 (2002)
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[Publications] Jun Haginaka: "HPLC-based bioseparations using molecularly imprinted polymers"BioSeparation. (In press). (2002)