2000 Fiscal Year Annual Research Report
抗アレルギー物質の探索を目的とする新規アッセイ法の開発と応用
Project/Area Number |
12672166
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
石黒 京子 武庫川女子大学, 薬学部, 助教授 (70151363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 正路 (財)サントリー生物有機科学研究, 部長研究員 (10280687)
奥 尚枝 武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (90281518)
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Keywords | 抗アレルギー / 新規アッセイ法 / 血流モニタリング / アナフィラキシー / PAF / compound 48 / 80 |
Research Abstract |
アレルギー反応を阻害する新規物質を天然資源から探索するため、先に我々が開発してきた簡便なin vivoアッセイ系を、さらに多方面にわたって有用に活用出来ることを証明するため以下の実験を行った。 1、アレルギーを血圧と血流の両面から捕えた独創的な抗アレルギーアッセイ法を利用し、これまで漠然としていた重篤なアナフィラキシー発症に両者が大きくかかわっていることを明らかにした。したがってこのアッセイ法により見つけられる抗アレルーギー剤は、重篤なアナフィラキシーの予防あるいは治療に貢献できることを位置づけた。また血流低下にかかわると考えられる血液凝固時間や血液粘度を利用した抗アレルギーアッセイ法の作製の可能性を示した。 2、アレルギー反応において血流に関与するPAFが一過性の血流量の低下を惹起することを明らかにした。この血流の低下は、アナフィラキシー惹起時の血流の低下のパターンが異なることから、PAFアンタゴニストの探索に利用できると判断し、簡便なアッセイ法に発展させた。 3、アレルギー反応において脱顆粒を惹起しケミカルメディエーターの遊離を促すcompound 48/80でも一過性の血流量の低下を惹起することを明らかにし、この血流の低下を利用して簡便なアッセイ法を作製した。 4、上記アッセイ法を駆使して探索した化合物の、PAFレセプターヘのバインディング機構をコンピューターにより解析し、現在構造活性相関の解明をおこなっている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hisae Oku: "Screening method for PAF antagonist substances : On the phenolic compounds from Impatiens balsamina L"Phytotherapy Reserch. 13. 521-525 (1999)
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[Publications] Kyoko Ishiguro: "Testosterone 5 a-reductase inhibitor bisnaphthoquinone derivative from Impatiens balsamina L."Phytotherapy Reserch. 14. 54-56 (2000)
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[Publications] Masaji Ishiguro: "A Mechanism of Primary Photoactivation Reactions of Rhodopsin : Modeling of the Intermediates in the Rhodopsin Photocycle"J.Am.Chem.Soc.. 122. 444-451 (2000)
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[Publications] M.Hirama: "Paramagnetic Enediyne Antibiotic C-1027 : Spin Identification and Characterization of Radical Species."J.Am.Chem.Soc.. 122. 720-721 (2000)
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[Publications] T.Kawano: "Molecular Cloning and Characterization of a New Insulin/IGF-like Peptide of the Nematode Caenorhabditis elegans"Biochem.Biophys.Res.Comm.. 273. 431-436 (2000)