2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672266
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
坪井 良子 山梨医科大学, 医学部, 教授 (60258845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 ふみよ 東京都立保健科学大学, 講師 (20190621)
平尾 真智子 山梨県立看護大学, 助教授 (80279893)
奥宮 暁子 大阪大学, 医学部, 教授 (20152431)
佐藤 公美子 山梨医科大学, 医学部, 助手 (30324213)
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Keywords | GHQ / 占領期 / 看護政策 / 看護教育 / Nursing Education Council / Nursing Curriculum |
Research Abstract |
本年度は,占領期における日本の看護政策を明らかにするために,国立国会図書館所蔵のGHQ/SCAP Recordsより,公衆衛生福祉局(PHW)と民間情報教育局(CIE)のSheets及び英文書の整理・分析を昨年に引き続き行った。さらに,今年度,新たに民間史料局(CHS)にある看護政策に関する文書を見出したため,収集し検討に加えた。この三つの局に収集されていた各々の文書を,年月日や文書内容順に整理し,文書の関連を見た。 これら研究活動から,占領初期の看護教育カリキュラムと看護の専門職化を目指した政策の経緯が明らかになった。特に,看護改革の首脳的会議として位置付けられるNursing Education Council(看護教育審議会)の会議録,議事録を分析し,第一回の設立会議(1946.3.26)から第六回会議(1946.6.21)の全記録を翻訳し,その内容を明らかにした。これらは,"Content of the Discussions of the Nursing Education Council of the Occupied Powers","Establishing a Model Nursing Curriculum : Study of Materials During U.S Occupation in Japan"の二題の演題として,JAPAN ACADEMY OF NURSING SCIECEに発表し多くの示唆を得た。さらに,学術集会での発表内容を再度検討し,論文として今春に投稿予定である。 また,占領当時,GHQに関与した看護職へインタピューを行い,事実の検証を行なった。 今後は,新たなる史料の収集と,PHW-CIE-CHSなどGHQ組織における横の連携に注目し,さらに看護政策の実施過程を探究していく。また,報告書作成に向け,まとめを行っていく。
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