2000 Fiscal Year Annual Research Report
心身に障害を持つ人を学生が理解するための看護・教育学的研究
Project/Area Number |
12672270
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
天野 敦子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10024019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 助手 (90299644)
佐藤 和子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50024021)
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Keywords | 身体活動量評価 / 生活(運動)習慣記録機 / 痴呆高齢者 / 徘徊行動 |
Research Abstract |
わが国において高齢化の速度が早まるにつれ、教育現場においても教員や学童・生徒のボランティア活動などが奨励され、高齢者を理解することが教育の領域においても必要となりつつある。そこで、本研究では把握することが困難な痴呆高齢者の「徘徊行動」を数量的に把握する方法を模索した。特別養護老人ホームに入所している痴呆高齢者女子11名を被検者とし、生活(運動)習慣記録機(ライフコーダ、スズケン医療器製)を装着させて、歩数、身体活動レベルの日内変動を経時的に測定した。ライフコーダは身体活動レベルを4秒毎に測定し、運動量・総消費量・歩数の24時間毎のデータを記憶するとともに、内蔵加速度センサーで捉えた運動強度を2分単位でメモリーし、6週間までデータの蓄積が可能であり、測定されたデータをパソコンに移送して2分間毎に経時的な表や歩数のレポートを自動的に作成する機能があるものである。特別養護老人ホームに入所の痴呆高齢者にライフコーダを活用することにより、その人の行動パターンや身体活動レベルが把握できるかどうかの測定を試みた結果、昼間のみならず夜間の動き(全く活動していない状態、微少運動、歩行運動)を把握することができた。ライフコーダを活用することは痴呆高齢者の身体活動の時間帯、持続時間を知る上で有効であることがわかった。
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Research Products
(1 results)