2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672297
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
櫻井 尚子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (80256388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米本 恭三 東京都立保健科学大学, 学長 (80056572)
星 旦二 東京都立大学, 大学院・都市科学科, 教授 (00190190)
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Keywords | 家庭血圧 / 対照試験 / 参加型学習 / 高齢者 / 壮年者 / 健康感 / 所得 / ライフスタイル |
Research Abstract |
【研究目的】継続的な家庭血圧測定と参加型健康学習が、血圧値や健康感およびライフスタイルに与える影響を実証することを目的とした介入研究である。 【研究方法】研究デザインは、対照試験(controlled trial)の手法を用いた。事前調査を対照群および学習群に対し実施。その後、学習群は自動血圧計(オムロンHEM-737)による家庭血圧測定と記録を継続すると共に、健康学習に参加した。6ヶ月後、事後調査を対照群および学習群に実施した。調査項目は、記名による自記式アンケートと血圧測定および問診である。研究は、地域の高齢者と職域の壮年男性を対象とする2つの研究からなる。 『研究1.地域の高齢者』:調査対象は、三重県嬉野町60歳以上の研究趣旨に同意した人である。学習群は浮気郷地区34名、対照群は旭ヶ丘地区38名である。介入期間は、平成11年11月〜平成12年5月までの6ヶ月間である。アンケート項目は、(1)属性(2)痛みを感じる部位(3)治療中の病気(4)主観的な健康感(5)日常生活機能他である。また、家庭血圧測定値と健診時や受診時の血圧値の差や生涯現役を目指すために住民が試みたことについても調査した。さらに、同意が得られた人には、活動計による1週間の継続的な睡眠覚醒の記録も行った。 『研究2.職域の壮年男性』:対象は都心部デパートで働く40〜65歳の男性で健診時血圧値が境界域にあり同意を得られた103人(対照群51人、学習群52人)である。事前調査は職場の定期健診時(平成12年1〜5月)に、事後調査は経過観察健診時(平成12年9〜10月)に実施した。【研究結果】事後調査時の血圧値は、学習群は対照群に比べ有意に低い値を示していた。【今後予定】事前事後のデータと家庭血圧測定値の変化および活動計による分析である。また、職域は介入期間を1年として健診時の比較も行う予定である。
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