2000 Fiscal Year Annual Research Report
虚弱高齢者のヘルスプロモーションにおける住民組織活動機能と看護介入に関する研究
Project/Area Number |
12672299
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
成木 弘子 日本赤十字看護大学, 助教授 (30237622)
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Keywords | 虚弱高齢者 / ヘルス・プロモーション / 住民組織活動 / 地域参加型機能回復訓練事業 / B型機能訓練 / 看護介入 / 行政保健婦 / グループインタビュー法 |
Research Abstract |
1.研究究経過 本研究は住民主体で展開されている地域参加型機能回復訓練事業(以下Bリハ)の具体的な影響当事者の主観からとらえるとともに、活動を促進する要因を探求する中から、主催者住民の機能および保健婦機能を明らかにし、今後増加する本事業への保健婦の支援方法を検討する事を目的としている。具体的に目標として「1.虚弱高齢者がBリハに参加する事で受ける影響を明らかにする。2.当該事業をサポートする住民組織の機能を明らかにする。3.当該事業をサポートする保健婦機能を明らかにする」とした。研究初年度である本年は、文献検討を中心として実施し、当事者へのインタビューは担当保健婦へのインタビューと利用者である虚弱な高齢者へのグループインタビューを実施しした。 2.研究結果 文献検討では、保健婦の具体的な介入方法に関する文献はほとんど見いだす事ができず、視点および組織の類型化などがある程度であった。主催者住民の機能に関しても同様な状況であった。住民利用者である虚弱高齢者に関しては、研究が進んでいる側面であり、特に「自己認識の変容・社会関係の拡大・健康増進」の3つが評価指標として重要である事が見いだされていた。担当保健婦へのインタビューは全事業の調整役である一人の保健婦に対して実施し、当該事業を地域の健康づくりの一環として位置づける事、活動が開始するまでの準備期間の役割が重要である事を見いだした。利用者である強弱な高齢者に対するグループインタビューは3月30日に実施予定である。 3.次年度の予定 主催者住民へのグループインタビューを4-5月に実施、利用者へのグループインタビューを6-7月に追加して実施する予定である。保健婦へのインタビューの手法に関しては検討中である。
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