2000 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病患者に対する訪問ケアの技術とその効果に関する研究
Project/Area Number |
12672315
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
萱間 真美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60233988)
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Keywords | schizophrenia / home visiting / psychiatric nursing |
Research Abstract |
精神分裂病患者に対する訪問看護によるケアの効果を明らかにするため、本年度は以下のように研究を実施し、知見を得た。 1.医療記録の分析による訪問看護開始前後の入院日数の分析 調査時点において2年間以上にわたって訪問看護を実施していた精神分裂病患者50名について、訪問看護開始前2年間との入院日数の比較を医療記録の分析により行なった。その結果、訪問看護開始前2年間における平均入院日数は367.5日、訪問看護開始後の2年間における平均入院日数は102.3日であった。 2.医療記録の分析による訪問看護におけるケア内容の分析 医療記録の分析から、訪問看護の機能における5つのカテゴリが抽出された。それらは症状モニタリング、セルフケア行動の不足を補う、日常生活動作における変化を察知する、現在の症状に関する判断、外来および入院治療を勧めるという5カテゴリであった。 3.3事例におけるケア内容の継時的調査 現在、3事例について訪問ケアの追跡調査を実施中である。
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