2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本人的特性やQOLを考慮した虚血性心疾患患者の行動パターン修正プログラムの作成
Project/Area Number |
12672317
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
河村 一海 金沢大学, 医学部, 助手 (50251963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 希代子 金沢大学, 医学部, 助手 (90283118)
村角 直子 金沢大学, 医学部, 助手 (30303283)
稲垣 美智子 金沢大学, 医学部, 教授 (40115209)
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Keywords | 虚血性心疾患患者 / タイプA行動パターン / 行動修正 / 認知療法的アプローチ / 教育療法的アプローチ / 日本人的特性 |
Research Abstract |
虚血性心疾患(以下CHD)患者でタイプA行動パターンを示す患者に対し、行動修正のためのプログラムを作成した。プログラム作成にあたり以下のことを考慮した。 (1)認知療法的アプローチと教育療法的アプローチの両方の利点を取り入れた。 (2)CHD発症後もタイプAであった患者の「自分の療養生活に対して自信を持っている」「物事はスケジュール通りに行わないと気が済まない」といった昨年度の研究で導き出された結果も考慮した。 (3)タイプAとCHDとの関係において着目されているストレスとの関係についても着目し、ストレス緩和の方法についてもプログラムに取り入れていくこととした。 また作成したプログラムは患者の外来受診時の待ち時間を利用して面接法で実施していくこととし、内容は(1)患者自身のタイプAの再認識(2)行動修正できないという思いについての把握(3)行動修正への意欲および行動修正可能と思う行動の確認といったことや、日本人的特性と特徴づけられる仕事中心のライフスタイルの中でのストレス蓄積の緩和目的としての(4)仕事時間内における有効な余暇の取り入れ方や余暇時間でのリラクセーション技法(筋弛緩法や自律訓練法、瞑想法など)の活用方法を取り入れたものとした。 今後はこの作成したプログラムを患者への介入に実際に活用し、疾病のコントロール状況やQAL、行動修正に対する患者の認識などの推移を経過観察していきたい。
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