2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672327
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
田辺 恵子 高知医科大学, 医学部, 教授 (80107797)
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Keywords | 自己決定 / ソーシャル・サポート / 尺度 |
Research Abstract |
子どもの自己決定尺度およびソーシャル・サポート尺度作成を目的に以下の検討を行った。(1)小学4年から中学3年までの健常児と慢性疾患をもつ小児25名を対象として日常的な場面のなかで、子どもが捉える自己決定とその状況や内容、自己決定の際に自分に向けられた行為のうち、何をソーシャル・サポートと捉えているかについての学校、家庭、病院、その他に分けて、半構成的インタビューにより調査した。その結果から、自己決定、サポート源、サポート内容のカテゴリー化と質問項目の作成を行った。次に、5人の看護学研究者と1人の心理学研究者、5人の小児看護に従事している看護婦による、質問項目の表面妥当性と内容妥当性の検討を行った。検討には質問項目とカテゴリーの研究者間の一致率が,50%未満である項目も削除した。その結果、37項目からなる自己決定質問票と12項目からなるソーシャル・サポート質問票が作成された。(2)作成した質問項目について、小学4年から中学3年までの健常児216名を対象に調査を行った。主因子法バリマックス回転にて因子分析を行い、次に、item-total相関(以下I-T相関)を算出し、I-T相関がみられなかった項目(自己決定質問票では3項目、ソーシャル・サポート質問票では2項目)を削除し、残りの項目で構成概念妥当性を検討し、自己決定質問票は3因子、ソーシャルサポート質問票は2因子が見出された。次に、内部一貫性を表すCronbach′s αを求めた結果、自己決定質問票は全体でα=0.84、各下位尺度はα=0.78,0.80,0.76で、ソーシャル・サポート質問票は全体でα=0.82、各下位尺度はα=0.76,0.77,0.85であり、信頼性が保たれていることが確認された。
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Research Products
(1 results)