2000 Fiscal Year Annual Research Report
「糖尿病患者の外来看護に携わる看護婦支援システムの試み
Project/Area Number |
12672339
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
野並 葉子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 菊子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (70326312)
漆坂 真弓 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (70326304)
田中 和子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (90305699)
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Keywords | 糖尿病 / 外来看護 / 看護婦支援システム |
Research Abstract |
本研究は、外来糖尿病患者の看護に携わる看護婦への効果的な支援システムの検討をねらいとしている。今年度は兵庫県内1病院を対象として、糖尿病患者への外来看護システムの現状と外来に通院している糖尿病患者の状況を把握し、外来看護婦支援システム案の作成を試みている。データ収集期間は、平成12年12月〜平成13年4月までの5ヶ月間とした。糖尿病患者への外来看護システムを把握するためのデータ収集は、診察や処置場面の参加観察及び看護婦、外来婦長へのインタビュー法を用いて行った。又通院している糖尿病患者の現状を把握するためのデータ収集は、外来に通院している糖尿病患者9名を対象として、インタビュー法を用いて行った。 その結果、外来における看護婦の役割は、主に診療がスムーズに行われるための調整、窓口での受付、採血や点滴などの処置であった。診療がスムーズに行われるための調整としては、カルテの処理や検査オーダーの指示受けなどであった。窓口では、初診患者や急患への対応を行っていた。一方、糖尿病患者は外来への通院が励みになっていたり、通院するために時間のやりくりをしたり、通院するため家族の支援を受けたりしながら、外来に通院していた。またそれらの糖尿病患者は、さまざまな療養の工夫を行っていた。その療養の工夫は、年齢や性別、仕事の内容と関連して今おかれている状況や糖尿病の療養期間によって異なっていた。 更にデータ収集を継続して行い、糖尿病患者の外来看護に携わる看護婦支援システムの試案の作成に取りかかる予定である。
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