2001 Fiscal Year Annual Research Report
極低出生体重児の家族における退院前後の生活上の変化と適応に関する研究
Project/Area Number |
12672349
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
藤本 栄子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80199364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夛田 奈津子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助手 (00340117)
黒野 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10267875)
入江 昌子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (00232629)
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Keywords | 極低出生体重児 / 家族の適応過程 / 育児困難 / 母親の健康 / 継続ケア |
Research Abstract |
極低出生体重児の家族の生活上の変化の実態とその適応過程を明らかにするという3年間の目的に対して、本年度は実態を把握するために、極低出生体重児の母親10名とNICUの看護婦5名に対して半構成型のインタビューを行った。対象は1999年に我々が行った「極低出生体重児の母子関係に関する研究」の調査に参加した母親とNICUの看護婦の内、今回の研究依頼に同意した人々であった。母親に対するインタビュー内容は、(1)児の退院前後にどのような生活上の変化が生じたか、(2)困ったことは何か(育児困難感を含む)、(3)不安に思ったことは何か、(4)どのように対処したか、(5)どのようなサポートがあったか、(6)医師や看護婦、保健婦などからどのような援助を受けたか、(7)必要な情報は何か、(8)子どもとの生活に自分達のペースが出来上がったと感じたのはいつか、(9)母子関係について(母親としての自覚や自信がついたのはいつか)、(10)母親の健康状態について、(11)児の健康と発達状態であった。一方、NICUの看護婦に対しては、(1)退院指導の内容、(2)退院後の育児に伴う母親の生活上の変化をどの程度予測していたか、(3)母親の健康状態をどのように査定していたか、(4)母親の育児能力をどのように査定していたか、(5)退院後のフォローアップをどのように考えていたか、などであった。インタビューは対象の許可を得て、テープレコーダーに録音した。 現在、インタビュー内容を逐語録にし、質問項目ごとに内容の分析を行い、類似した内容からカテゴリー化を行っている。これらをもとに質問紙を構成する要素を抽出して行く予定である。
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