2001 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの運動能力および運動技能低下の原因の検討:主として環境的側面から
Project/Area Number |
12680010
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
尾縣 貢 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (90177121)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 謙一 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (00177437)
高橋 健夫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (60029725)
高松 薫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (90015727)
|
Keywords | 小学生 / 運動技能 / 運動能力 / 体力 / 低下 / 地域差 |
Research Abstract |
本研究では特色ある地域(都市部、農村部、運動推進地域など)の小学校をピックアップし、その地域の子どもたちの運動能力および運動技能を診断するとともに、それらに影響を及ぼすと考えられる環境的要因についても調査し、運動能力および運動技能の低下の原因について検討することを目的としている。 2年目である平成13年度には、都市部(東京都北区)、農村部(茨城県千代川村)の小学校を対象に、1年生から6年生までの体力、運動能力、運動技能の発達および環境的要因について検討した。その結果、グラウンドが極めて狭く、運動クラブも十分に普及していない都市部小学校では、幾つかの運動技能に劣る傾向が認められた。それとともに、平成12年度の報告と同様に、過体重が運動技能の未習熟を招くことが明らかになった。この傾向は、特に高学年の女子に認められた。 また、昨年度作成した運動動作診断の評価基準をさらに妥当性の高いものにするために、基準の見直しを図り、備えるべき信頼性と客観性についても、先行研究と比較することにより詳細に検討した。 追加実験として、オーバーハンドスローの学習の前後で、投動作の評価を行い、個々の児童の動作習熟度について明らかにした。個人間の習熟度の差異を生じさせる原因について、形態、体力、動作完成度、環境などの側面から検討している。
|