2000 Fiscal Year Annual Research Report
児童の肥満度とライフスタイル及び体力・自覚症状との関連
Project/Area Number |
12680021
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
戎 利光 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (70135101)
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Keywords | 肥満児 / ライフスタイル / 体力・自覚症状 |
Research Abstract |
本研究の目的は、児童の肥満度とライフスタイル及び体力・自覚症状との関連について、肥満群・正常群・痩せ群による比較以外に、肥満群を、軽度肥満群・中等度肥満群・高度肥満群に分類し、肥満度別に明らかにすることである。初年度は、予備研究による実験データの収集・分析と同時に、他大学の研究者と情報交換もして、研究資料も収集した。初年度の予備研究は予定通り進み、かなりのデータ収集やデータの統計処理(コンピューターによる)ができ、研究結果も一部明らかになった。 具体的には、初年度、児童の肥満度とライフスタイル及び体力・自覚症状に関する調査(家族構成・両親の職業・就寝時刻・起床時刻・睡眠状況・目覚めの様子・食事内容・偏食状況・朝食摂食状況・一緒に食事をする家族・夕食の時間や量・外食状況・食卓の楽しさ・間食の内容や量や頻度・通学時間・帰宅後の在宅家族の有無・家庭での手伝い・勉強時間・遊びの内容や場所・テレビの視聴時間・テレビゲームの実施時間・習いごと・運動実施状況・自覚症状などに関する項目)や実験を行ったが、その研究結果より、睡眠状況(就寝時刻・起床時刻・睡眠時間など)における差が認められ、肥満群は、正常群・痩せ群より就寝時刻が遅い傾向であった。その傾向は、軽度肥満群・中度肥満群・高度肥満群・正常群・痩せ群の5群間においてもみられ、肥満度が高い群ほど就寝時刻の遅い傾向があった。起床時刻や睡眠時間についても、類似した傾向がみられ、来年度の研究では、睡眠状況に関する検討を詳細に行いたい。 同様な傾向は、運動実施状況でもみられ、運動実施状況による肥満度への影響が明らかになりつつある。来年度は、できる限り多くのデータを収集し、児童の肥満度とライフスタイル及び体力・自覚症状との関連について、その1つ1つを詳細に検討していきたい。
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Research Products
(1 results)