2000 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ環境指標によるスポーツ都市づくりへの支援に関する研究
Project/Area Number |
12680028
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 泰雄 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90094531)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長ヶ原 誠 神戸大学, 発達科学部, 講師 (00227349)
|
Keywords | スポーツ都市 / スポーツ環境指標 / スポーツクラブ / 都市開発 / 地方自治体 / 自己評価 |
Research Abstract |
わが国では、スポーツ都市づくりや地域における総合型地域スポーツクラブの育成・整備に関する関心が高まっている。本研究の目的は、スポーツ環境指標を用いて、スポーツ都市(スポーツのまち)づくりへの支援プログラムを開発することにある。研究初年度の平成12年度は、市レベルに開発されたスポーツ環境指標を町レベルに適用できるように、調査項目の検討を行った。 平成12年9月に文部省から出された「スポーツ振興基本計画」の内容を検討することから始めた。同計画によれば、現在、35%である国民の定期的スポーツ実施者を2010年までに50%にまで向上させるという。そのために、全国のすべての市町に総合型地域スポーツクラブの育成し、その支援を広域スポーツセンターが担うという。そこで、福岡県と富山県の広域スポーツセンターにおいてヒアリング調査を行い、具体的な市町に対する支援事業を調査した。また、総合型地域スポーツクラブの現状に関して、愛知県半田市の成岩スポーツクラブや日本スポーツクラブ協会等においてヒアリング調査を実施し、日本における地域スポーツクラブの会員数や組織に関する調査を行った。その結果、わが国における地域スポーツクラブは単一種目型がほとんどで、会員数もバレーボールにおいては約20名と規模が小さく、クラブの長期的存続において問題があること、そして、市町においても神戸市のように市町独自の総合型地域スポーツクラブの育成に関する支援が有効であることが明らかになった。このようなフィールドワークにより、スポーツ環境指標の町版の開発においても、市町独自のスポーツ振興計画や総合型地域スポーツクラブの支援に関する項目を検討すべきことが明らかになった。 また、兵庫県により県内の全小学校区において、地域スポーツクラブを育成する「スポーツクラブ21ひょうご」事業が始まったが、市町レベルにおける推進委員会の設置や準備状況に関するフィールドワークを実施した。これらの調査結果に基づき、町版のスポーツ環境指標の開発を行った。また、海外のスポーツ都市づくりに関するフィールドワークを行い、調査の成果を整理した。
|
Research Products
(1 results)