2000 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の転倒予防に焦点をあてた立位姿勢保持能力の向上プログラムに関する実証的研究
Project/Area Number |
12680029
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岡田 修一 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70152303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 義弘 神戸大学, 発達科学部, 助手 (90216664)
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Keywords | 高齢者 / 立位姿勢保持能力 / 加速度外乱 |
Research Abstract |
高齢者がかかえる大きな問題といわれる転倒は、つまずきなどの不意の加速的外乱によって起こりやすいと考えられることから、これまで高齢者の加速度外乱に対する姿勢保持能力について検討し、さらにその能力と体力及び運動習慣の関係について分析を行った。その結果、加速度外乱に対する高齢者の立位姿勢保持能力及び姿勢調節の特徴、並びにこれらの能力と体力要素や運動習慣との関係が明らかになった。しかし、身体トレーニングが加速度外乱に対する高齢者の立位姿勢保持能力に及ぼす影響についてはほとんど明らかにされておらず、トレーニングが姿勢調節に及ぼす影響ついても不明な点が多い。本研究の目的は、1年間のプログラムされた身体トレーニングが、転倒状況を模擬した加速度外乱に対する高齢者の姿勢保持能力を向上させるかどうかについて検討することである。 本年度では、まず65歳以上の高齢者20名を2群(トレーニング群10名、対照群10名)に分け、これらの被験者に対し、トレーニング前の加速度外乱に対する足圧中心動揺、身体各関節の変動及び下肢・体幹の筋電図を測定した。また姿勢保持に関与すると考えられる感覚・運動機能及び起立・歩行能力の測定を実施した。これらの測定値の分析は未だ完全ではないが、トレーニング群と対照群の分析値間には大きな差異はみられていない。 今後、統計処理を含めた詳細な分析を行うことによって、2群間の加速度外乱に対する高齢者の立位姿勢保持能力や姿勢調節の特徴、並びに感覚・運動機能及び起立・歩行能力の差異について検討を行う予定である。
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Research Products
(1 results)