2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680035
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
宮田 浩文 山口大学, 農学部, 助教授 (90190793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 直己 山口大学, 農学部, 助教授 (20210982)
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Keywords | ラット / 横隔膜 / 運動ニューロン / 加齢変化 / 伝達機能 |
Research Abstract |
ラットの横隔膜を神経支配する運動ニューロン(Phrenic MN)には、常時活動しているrecruitedニューロン(R-MN)と吸息局面に同期した脱分極を示すだけで活動電位は発していないnon-recruitedニューロン(NR-MN)がある。後者のニューロンは呼吸が亢進した時に追加動員されるタイプであると考えられる。本年度は、Old群(生後1年齢)のラット15匹を対象にして、ニーロンタイプを区別して電気生理学的膜特性および横隔膜の機能形態特性をしらべ、昨年度のデータ(3〜4ヶ月齢)と比較検討した。 1)R-MNが17個(37%)、NR-MNが29個(63%)記録され、各タイプの基電流の平均値は2.8+1.0nAと5.2+1.8nAであった。ニューロンタイプの比率は、3〜4ヶ月齢のデータとほぼ変わらなかった(32%、68%)。基電流は、各タイプとも約20%低下した。 2)横隔膜の各筋線維タイプの面積占有率は、SO線維=26%,FOG線維=37%,FG線維=37%であった。生後3〜4ヶ月齢のデータと比較して、FG線維の肥大が認められ、それに伴うFG線維面積占有率の増大が生じた。 3)横隔膜の収縮特性(収縮速度、1/2弛緩時間、単位面積当り張力)は、生後3〜4ヶ月齢のデータとほぽ同様の値を示した。また、神経接合部の伝達機能も同程度であった。 来年度には、現在飼育中のVely Old群(2年齢)を対象とした実験を行い、ラット横隔膜とその支配運動ニューロンの機能特性を中心にまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)