2002 Fiscal Year Annual Research Report
高地トレーニングの成功率を高めるための生理学的研究
Project/Area Number |
12680043
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
山本 正嘉 鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 助教授 (60175669)
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Keywords | 高所トレーニング / 低酸素 / 常圧低酸素室 / living low -training high / 高所登山 |
Research Abstract |
高所トレーニングは現在,スポーツ選手の間で盛んに行われているが,成功率はあまり高くないという難点を抱えている.本研究では,その成功率を高めるための方法論を確立しようとした.今年度は3年間の研究のまとめを行った.すなわち,高所トレーニングの成功率を上げるための基本的なトレーニング方針として,常圧低酸素室を利用した「living low, training high」方式が優れていることを示すとともに,その具体的なガイドラインを以下のように示した. (1)低所で競技を行うスポーツ選手のためのガイドライン スポーツ種目によらず,1日に30分間程度,週に3回程度,期間は3週間程度が最も成功率が高い.高度は2000〜2500mが適当である.運動強度はできるだけ高強度にする必要があり,このためには持続型トレーニングよりもインターバル型トレーニングの方が適している. (2)高所で運動を行う登山者のためのガイドライン 1日に10〜14時間程度(ただし時間の乏しい者では最低1時間でも可),週に6回程度,期間は1週間程度が最も成功率が高い.高度は4000mを中心に行い,最終的に6000mでトレーニングを行うことがよい(ただし睡眠をとる場合には,日中のトレーニング高度よりも2000m低く設定する),運動強度は比較的低強度の方がよい. トレーニングの実施時期については,(1),(2)いずれも目的とする競技会(登山)が行われる直前,すなわちトレーニング科学用語で言う「ピーキング期」や「調整期」に行うことが最も効果的である.
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Research Products
(2 results)