2000 Fiscal Year Annual Research Report
運動の冠危険因子改善効果の要因として末梢の微小循環改善が関与するか、
Project/Area Number |
12680051
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高波 嘉一 東京医科大学, 医学部, 講師 (40206777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 穣 関西医科大学, 医学部, 講師 (60298859)
村瀬 訓生 東京医科大学, 医学部, 助手 (10317894)
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 講師 (70266518)
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Keywords | 血管内皮機能 / プレチスモグラフィー / 末梢循環 |
Research Abstract |
今年度は,運動により改善が期待される末梢の微小循環を適切に評価する方法について,基礎的な検討を行った.文献的検索の結果,マーキュリーストレンゲイジを用いたプレチスモグラフィーにより前腕の血流を評価する方法が,比較的簡便かつ再現性が高いと考えられた.またこの方法は大血管から微小血管までの全ての血流を反映することから,本研究の目的に合致したものと判断し,よって本法を用いた安静時血流量の評価法と,血管内皮機能を反映するとされる反応性充血後血流変化の評価法につき,詳細な条件設定を試みた.検討の結果採用した方法で求めた,安静時血流量の日差再現性(CV)は10.7%であった.また反応性充血後血流変化の日差再現性(CV)は14.9%であり,いずれも比較的良好な再現性が得られることが確認された.次にこの方法を用いて,血管内皮機能改善効果を持つカテキンを含有する紅茶飲用の効果が観察されるか,否かについて検討を行った.その結果,紅茶摂取2〜3時間後,すなわち血中カテキン濃度がピークを示す時点で,コントロールに比べ反応性充血後の血流増加が有意に高かった.従って今回採用した測定法は,内皮機能変化による末梢循環の変化を適切に評価し得る方法と考えられた.
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Research Products
(1 results)