2001 Fiscal Year Annual Research Report
日米二都市における災害による都市の変貌と防災体制整備に関する比較研究
Project/Area Number |
12680073
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
杉浦 和子 京都大学, 文学研究科, 助教授 (50155115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 義孝 京都大学, 文学研究科, 教授 (30115787)
山本 博文 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (50240122)
服部 勇 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (60020111)
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Keywords | 福井 / サンフランシスコ / 地震災害 / 防災対策 / 都市計画 / 住民意識 |
Research Abstract |
研究プロジェクトの2年目にあたる本年度は、主として(1)住民の防災意識調査と(2)その分析、(3)資料のデータベース化、(4)2年間の研究成果のとりまとめにあたった。 (1)の住民の防災意識調査では、平成12年度から準備を進めていた福井地域での住民意識調査を継続し、一般市民と学生を対象とする、地震に対する防災意識のアンケート調査を平成13年6月に完了させた。また、平成13年8月から12月の約4ヶ月間にわたり、サンフランシスコ市南郊外のパオアルト、メンロパーク、マウンテンビューの3地区で、福井地域で実施したのと同内容の防災意識調査票の留め置き調査を行った。 (2)福井地域とサンフランシスコにおける防災意識調査で収集した調査票の回答を分析し、男女・年齢層・居住地別、地震体験の有無といった諸小集団間での意識差、地震発生後、時間の経過とともに急速に防災意識が薄れていくこと、さらに、日米の住民の一般的な意識差などを明らかにした。福井地域での分析結果を整理し、論文として公刊した。現在、サンフランシスコ市での調査結果の分析、ならびに日米比較にあたっている。 (3)福井地域・サンフランシスコ市に関して収集した資料を整理し、データベース化する作業を進めた。とくに、両地域で実施した防災意識調査のデータ一覧については、報告書の末尾に掲載し公開することによって、一般での活用に供している。 (4)2年間にわたる本研究プロジェクトで遂行したさまざまな調査や収集資料をとりまとめて、報告書として刊行した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 田中 和子: "地域社会における産業廃棄物最終処分場"日本海地域の自然と環境. 8. 63-77 (2001)
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[Publications] 田中 和子: "福井地域住民に対する地震防災意識調査に基づく防災対策の分析"日本海地域の自然と環境. 8. 79-102 (2001)
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[Publications] 井上 博行: "福井県自然災害データベースのホームページ化"日本海地域の自然と環境. 8. 103-107 (2001)
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[Publications] 池原 研: "山陰沖の海底地質と堆積物"地質ニュース. 560. 25-27 (2001)
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[Publications] Fotheringham, A. S.: "Hierarchical destination choice and spatial interaction modelling"Environment and Planning A. 33. 901-920 (2001)
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[Publications] Portnov, B. A.: "Investigating the effects of employment-housing change on migration"International Journal of Population Geography. 7. 189-212 (2001)
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[Publications] 石川 義孝: "人口移動転換の研究"京都大学学術出版会. 305 (2001)