2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680092
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉野 和子 (漆原 和子) 法政大学, 文学部, 教授 (00101329)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 浩之 北見工業大学, 工学部, 教授 (00213562)
|
Keywords | カルスト地形 / 石灰岩 / 溶食量 / 二酸化炭素濃度 / カルスト化過程 |
Research Abstract |
2000年度に引き続き、日本の北から南までの6地点(当麻、阿武隈、秋吉、四国カルスト、龍河洞、南大東島)の石灰岩片の溶食率の計測を行った。また、溶食作用に影響する温度、CO_2、水収支の測定を行い、各地点の溶食モデルの下準備を行った。 特に阿武隈と南大東島では溶食地形の形成速度を知る手がかりとして、複数の洞窟系と、地表のカルスト地形の関連性が解明されたので、その結果を地形22(3)と、法政大学文学部紀要47号に投稿し、印刷した。 さらに、南大東島と、あぶくま洞、入水洞では洞窟内の滴水と流水のカルシウム濃度とマグネシウム濃度の年間の計測も続行中である。このデータは地上と地下の溶食モデル作成のために使用する。 2002年2月までに通算9年間の溶食量の計測が終了したので、これから溶食モデルの仮構築を進める。また、1999年にe-mailで収集した世界の最新の文献から、世界的に溶食モデルを構築しつつある海外の研究者との情報交換を終えた。情報交換の結果得られたアイディアも仮構築に盛り込む予定である。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Kazuko URUSHIBARA-YOSHINO: "The Karstification of Uplifted Limestone Areas in Japan"地形(Transactions, Japanese Geomorphological Union). 22(3). 391-401 (2001)
-
[Publications] 漆原 和子: "阿武隈高地,仙台平におけるカルスト地形"法政大学文学部紀要. 47. 163-173 (2002)