2002 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
12680101
|
|---|
| Research Institution | Fukui University |
|---|
Principal Investigator |
服部 由美子 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90149758)
|
|---|
| Keywords | ウエストのゆるみ / ウエストベルト / 素材物性 / 締め心地 / 衣服圧 / 身体寸法 / 伸縮性 / ゴムテープ |
|---|
| Research Abstract |
ベルト芯として2〜5cm幅のゴムテープ、ベルト布として厚さおよび伸び率の異なる市販の布20種を用いて、ゴムテープに対してベルト布の長さの比が1.0〜3.0のベルト256種、比較のため伸び率の小さいインサイドベルト使用のベルト28種、ゴムテープおよびインサイドベルトを含むこれら292種のベルトについて、被験者のウエストライン5箇所に衣服圧を測定するためのエアパックを貼付した状態でベルトを巻き、ベルトの締め心地を立位および座位姿勢について指示するように求めた。「締め心地がよい」と感じる衣服圧は個人差がみられるが、0.5〜1kPaを示し、これに対して締め心地のよいゆるみは、同一のベルト布ではゴムテープとベルト布の長さの比が1.2〜1.5にかけて一旦減少する傾向を示し、厚さが増加しているにもかかわらずゆるみを多く必要としないことが認められた。特に、細く伸縮性のあるベルトではばらつきは大きいが、「締め心地がよい」に対して「ベルトをゆるめたい」と感じる時の寸法差は顕著で、対応できる範囲が広いことが数量的に明らかとなった。そして、布は非線形性をもちヒステリシスを伴うことから、これらを精密かつ容易に計測できるKES-FBシステムを用いて各種ウエストベルトの引張り特性、厚さおよび圧縮特性を計測し、伸長荷重-伸びひずみ曲線、圧縮荷重-圧縮ひずみ曲線は、ベルト布が長くなるほど複雑な曲線を描き、伸び率、引張り仕事量、引張り変形から回復性、厚さおよび圧縮仕事量は増加することが認められた。ウエストベルトの物性、幅、着用者の示数を含む身体計測値を用いて重回帰分析を適用し、ある程度の精度で伸縮性のあるウエストベルトに対して締め心地のよいゆるみを予測する見通しが得られた。これらの成果は、(社)日本家政学会第54大会、第15回繊維連合研究発表会において発表した。また、(社)日本家政学会第55大会において発表予定である。
|
Research Products
(1 results)
