2000 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のための寝室・寝床内温熱環境に関する研究-睡眠様態に及ぼす温熱環境の影響に注目して-
Project/Area Number |
12680107
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
久保 博子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (90186437)
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Keywords | 高齢者 / 睡眠 / 寝床内暖房 / 睡眠満足度 / 冷暖房使用率 / 睡眠時間 / 寝室 / 男女差 |
Research Abstract |
高齢者の睡眠環境に関するアンケート調査を行い、高齢者が日常的におかれている睡眠環境・寝室の空調等と睡眠の実態を把握し、比較対照として、青年・中年群との年代的な比較考察を試みた。調査内容は、日常生活行動(健康状態、食事時間、外出・勤務時間、家事活動時間・内容等)、睡眠状況(日常の起床・就床時間、昼寝時間、睡眠様態、睡眠満足度等)、寝室実態(居住住居状況、冷暖房の使用時間、使用器具、使用時期、寝室快適性等)、寝具状況(寝具、寝衣状況、寝床内の温冷感評価)とした。配布方法は、自記留置法(一部聞き取り)で回答を得た。回収率は84%、有効回収率は83%で、20歳代から80歳代までの男女の冬期627票、夏期1447票の有効回答を得た。 その結果、年齢により就寝・起床時刻が遅くなり、全体に朝型の者が増加するが、中途覚醒の増加などの睡眠様態も変化していることがわかった。また高齢者では入眠時の気配りや、寝床内暖房を使用率が増しその傾向は女性の方が高く、睡眠に関する様々な気配りを行い、寝床内を整えており、睡眠充足感や睡眠満足度は高い。逆に睡眠の質の低下はそれほどではないと考えられる中年群の方が、仕事や家事育児により睡眠の充足感が得られておらず、余裕のない生活が睡眠にまで影響を及ぼしていることが伺われた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 久保博子, 他5名: "睡眠環境の加齢による影響-高齢者の睡眠と睡眠環境の実態調査から-"第16回睡眠環境シンポジウム. 16. 41-45 (2000)
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[Publications] 鈴木有以子,久保博子: "電気毛布による寝床内温度制御が終夜睡眠に及ぼす影響"第16回睡眠環境シンポジウム. 16. 74-77 (2000)
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[Publications] 鈴木有以子,久保博子: "冬期の寝室・寝床内環境と睡眠に関するアンケート調査"日本家政学会関西支部大会. (2000)