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2000 Fiscal Year Annual Research Report

記憶の中の「京の暮らし」調査研究〜自然や地域と共存してきた暮らしの知恵を21世紀に生かすために〜

Research Project

Project/Area Number 12680112
Research InstitutionKyoto Prefectural University

Principal Investigator

町田 玲子  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三橋 俊雄  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60239291)
奥村 萬亀子  京都府立大学, 名誉教授 (40046454)
大谷 貴美子  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (60148632)
森 理恵  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
南出 隆久  京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60081551)
Keywords生活の知恵、 / 伝承、 / きもの、 / 悉皆業、 / 旬の食材、 / 出合いもの、 / 掃除、 / おから拭き
Research Abstract

今年度は、戦前の京の暮らしにみられた、ものを大切にしながらゆたかさを求めようとする「しまつ」の考え方、暮らし方について調査を実施した。京に住む高齢の女性を対象とする聞き取り調査では、衣食住全般にわたり、年中行事・出入業者・しまつ・しつけなどについて尋ねたが、各分野では、さらに丁寧な調査や資料分析を行なった。以下、衣食住の分野別に経過報告を行なう。
衣生活面:昭和30年代まで女性の日常生活の主流であったきものに関しては、きもの産業の中心地としての京都の暮らしはすぐれた知恵を持っていた。調査では、きものをいとおしんだ人々の暮らしぶりについて聞き取りをする一方で、きものの創作から管理・再生まで関わり、かつ全国に市場を持ち、きもの生活の実状をよく把握している悉皆業者に対しても聞き取りを行なっているところである。
食生活面:食料の保存と、「しまつ」につながる調理方法にはさまざまな生活の知恵がみられる。その一例として、京の人々はしいたけなどの保存に効く乾物類を多く利用し、旬の食材は素材の味を賞味する料理法や「出合いもの」という料理を作りあげたこと、普段は合わせだしを作り、だしに使ったあとの昆布やかつおは豆などと焚き物にしてすべてを利用していたことなどがあげられる。次年度はそれらの「しまつ」につながる保存・料理方法の伝承のしかたについて検討したい。
住生活面:京の中心部である中京区に住む町家の住民にアンケート調査を行なった。その結果、かつての京町家では、毎日の丁寧な掃除を通じて早めの点検が自然に行われていたこと、露出した部材の手入れにはぬかやおからが用いられたが、その方法は人に安全であり、かつ木の味わいを保つ上でも有意義であることなどがわかった。次年度は、「しまつ」に関わる住生活の知恵の伝承方法について検討した。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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