2000 Fiscal Year Annual Research Report
現職教員の再教育のための情報通信ネットワークを用いた遠隔教育の試行研究
Project/Area Number |
12680214
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松下 文夫 香川大学, 教育学部, 教授 (40229472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住野 好久 香川大学, 教育学部, 助教授 (60243531)
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027)
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
宮前 義和 香川大学, 教育学部, 講師 (40325329)
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Keywords | 遠隔教育システム / 現職教員 / ISDN / テレビ会議 / 遠隔授業 / 多地点制御 / テレビ電話 |
Research Abstract |
学校教育における今日的課題に対処するために、現職教員の実践的指導力の向上を目的とする研修のための遠隔教育システムを考えた。多地点会場を結ぶ遠隔授業では、対面授業とほぼ同様なコミュニケーションができること、映像・音声の良質化が図れること、併せて、経済性や操作性の良いことが要求される。そこで、テレビ電話やテレビ会議装置など(以下,会議装置)をISDN1回線で接続し、接続する会場数による遠隔教育システム・モデルを構成し、遠隔授業を試行した。(1)2会場間接続:新潟大学では、2台の会議装置を設備し、岐阜大学と長岡会場の各会議装置間で双方向通信できるシステムを構成し試行した。(2)4会場間接続:香川大学では、高知、鳥取、和歌山の各大学と坂出会場の4会場の会議装置と当大学の4台の会議装置をマトリクス・スイッチで結ぶシステムを試行した。これはスイッチ操作で、発言会場の映像・音声を他会場へ送信できる方式である。(3)5会場以上の接続:岐阜大学では、県内会場と新潟大学の各会議装置を多地点制御装置で結ぶ遠隔教育システムを構成し試行した。これらの試行の結果、遠隔教育の基本形(1)では、中継点においてのハウリング対策が課題になった。(2)、(3)の方式では、会場相互の音量のバランス調整が課題となった。また、(2)では他会場からの発言要求ごとのスイッチ操作に労力を要した。(3)の方式では、発言ごとに自動接続できたがシステムが高価になることや、発言会場以外では音声ミュートに設定することが約束事となった。また、映像の解像度とISDN使用数との関係を香川、岐阜大学間で調査した結果、映像からのストレスを防ぐには2回線以上の接続が必要であることが分かった。
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