2000 Fiscal Year Annual Research Report
ARCS動機づけモデルに基づく授業・教材用評価シートと改善方略ガイドブックの作成
Project/Area Number |
12680217
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
鈴木 克明 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (90206467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 克彦 国立教育政策研究所, 教育指導研究部・教材研究室, 室長 (00192609)
向後 千春 富山大学, 教育学部, 助教授 (00186610)
市川 尚 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助手 (40305313)
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Keywords | 動機づけ / ARCSモデル / 授業評価 / ガイドブック / 質問紙 / 形成的評価 / 授業改善 |
Research Abstract |
ARCS動機づけモデルに基づく「授業・教材用評価シート」について,授業評価データをもとに項目の検討を加えて最終的な評価シート項目を確定した。複数の大学での授業実践をもとに収集したデータで,項目の妥当性を因子分析により検討し,評価シートの最終形にまとめた。この研究経緯については,Kogo & Suzuki(国際会議)で発表し,他言語での研究動向を把握することができた。また,研究協力者(余田)が評価シートを用いて大学における授業評価を実践した報告を,雑誌論文で発表し,評価シートが実践研究で有効に用いられることを確認した。これまでの研究により,ARCS動機づけモデルに基づいて授業や教材の改善を計画するためのデータを収集するための質問紙が準備されたことになる。2年計画の研究の前半についての成果は得られた。後半の「改善方略ガイドブック」の作成については,すでに出版されている処方や改善方略などを整理し,具体的な応用場面に適用した分かりやすいガイドブックにするための検討を行った。「評価シート」による診断結果に基づいて,必要とされる側面に特化して改善の方法を提案するような適応的なガイドブックを冊子として,また,Web上に実現するための方策を詳細に検討した。さらに,「改善方略ガイドブック」の作成とそのWeb化について,来年度の作業行程を計画した。Web化にあたっては,「評価シート」も並行してWeb化し,ガイドブックとの連携を図っていくこととした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kogo,C.& Suzuki,K.: "An analysis of the structure of course evaluation items based on ARCS motivation model,II."Proceedings of ICCE 2000, 8th International Conference on Computers in Education, Taipei, Taiwan. 2. 1577-1578 (2000)
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[Publications] 余田義彦: "ハンズオンによるモノづくりとデジタルポートフォリオ作成を取り入れた情報教育"情報教育方法研究. 3・1. 1-6 (2000)