2000 Fiscal Year Annual Research Report
映像情報の分析と活用:Eラーニング、オープン・コニヴァーシティーに向けての基礎研究
Project/Area Number |
12680222
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高橋 良子 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10226904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯貝 友子 慶應義塾大学, 商学部, 専任講師 (80286616)
ディヴィッド フリードマン 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (60317310)
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Keywords | E-ラーニング / 遠隔授業 / オープン・ユニバーシティ |
Research Abstract |
情報技術の革新は社会のさまざまなシステムに大きな影響を与えている。教育の分野では過去数世紀にわたるテキスト中心・文字ベースの授業にかわり今や大学および諸学校でビジュアル・イメージや音をふんだんに取り入れた(マルチ・メディアを駆使した)新たな教育方法が模索されている。このマルチ・メディアを取り入れた教材は語学教育、特に英語教育を中心にめざましいものがあるが、語学以外の教科ではたとえ教材をデジタル化し、マルチ・メディア対応にしても従来の授業形態や授業の展開のコンセプトから脱却できず、新たな教育媒体(メディア)を十全に活用できていないように思える。 当研究はマルチ・メディアのなかから特にビジュアル・イメージを研究の対象とし、情報が視覚を通して伝達される場合に、どのように形態でビジュアル・イメージが提示された時に教育的効果が最も高くなるかを考察した。具体的には慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の英語履修者用に遠隔授業教育システムを基盤に、バーバル、ノン・バーバル要素、そして映像音響効果に重点をおいた「サイバー先生」と呼ぶ教育用プログラムを開発し、実際にSFCの学生に受講させた。「サイバー先生」のクラスは1コマ(90分)授業が14回あり、大学の一学期週1コマの授業をインターネット上で履修することができる。この「サイバー先生」すべての授業内容を3DCG、2DCG、実写を取り入れたVHSビデオ、学習シュミレーションをCD-ROMに収め、またWWW上にビデオ・レッスン、課題提出用テンプレートを搭載した。現時点ではこのプログラムの評価を行うと同時に次に開発する教材コンテンツとしてITビジネスやプロトコールのコースを視野に入れ、その準備をしている。 注。サイバー先生のサイト:www.sfc.keio.ac.jp/English_Section/cybersensei
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