2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680223
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Research Institution | TAKUSHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
竹谷 誠 拓殖大学, 工学部, 教授 (90197343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永岡 慶三 拓殖大学, メディア教育開発センター, 教授 (90127382)
佐々木 整 拓殖大学, 工学部, 専任講師 (80276675)
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Keywords | 認知 / 認知マップ / ロジカルフローグラフ / テスト / 到達度評価 |
Research Abstract |
我々が考案した認知マップテスト法を教育現場で実践評価した結果、認知要素間の関係付けをする有向枝を一律の意味をもたせることが困難な場合があることが明らかとなった。すなわち有向枝にその意味の程度が存在する場合の認知マップテストの評価法を新たに考案しなければならないことが判明した。 その第一段階として、12年度は有向枝の意味に複数の強さが存在する場合の認知マップテストの採点アルゴリズムを考案した。本研究成果は、有向枝の強さを正規化して、その意味の強さをファジィ量で記述する新提案を行った。具体的成果は、2つのファジィグラフを用いた認知マップ間の類似度の計量化法を考案した点である。従来考案したノンファジィグラフの認知マップの到達度評価法を発展させたファジィグラフの認知マップの評価法である点は本方法の特徴である。 13年度は本方法の有効性を検証した。ついで、程度量を表す副詞語の意味構造を構築し、その分析を実施した。特に、日本と韓国とで同時に調査分析し、本方法の応用について知見を得た。日本語から韓国語、また韓国語から日本語への翻訳に際して、どのような副詞語を対応すべきかという問題を解析する新方法として利用できることが得られた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 岡本慎一郎, 佐々木整, 竹谷誠: "学習者描画の認知マップに基づく授業設計と評価 (III)"電子情報通信学会教育工学研究会. ET67. 45-52 (2000)
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[Publications] 岡本慎一郎, 佐々木整, 竹谷誠: "ファジィグラフを用いた問題解決プロセス評価法"電子情報通信学会教育工学研究会. ET32. 79-86 (2000)
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[Publications] 菅野俊郎, 竹谷誠: "意味構造グラフを用いた授業の時系列分析法"日本教育工学会論文誌. Vol.24,No.4. 227-234 (2001)
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[Publications] 内田大介, 佐々木整, 竹谷誠: "ロジカルフローグラフにおける課題系列化法"日本教育工学会第17回全国大会講演論文誌. 2a14-09. 409-410 (2001)
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[Publications] 山本麻美, 佐々木整, 磯野宏秋, 杉林俊雄, 竹谷誠: "学習者描画のロジカルフローグラフを用いた実践授業と評価"日本教育工学会第17回全国大会講演論文誌. 2a14-08. 407-408 (2001)