2001 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアを利用した外国語学習環境と学習者の学習行動に関する研究
Project/Area Number |
12680229
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩居 弘樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助教授 (20213267)
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Keywords | マルチメディア / 外国語教育 / 参加型授業 / 創造型学習 / ビデオ撮影 / プレゼンテーション |
Research Abstract |
本研究では、マルチメディアを利用した外国語学習環境のあり方と、マルチメディアを利用した場合の学生の反応について、授業内で実験・調査を行った。マルチメディア利用のパターンとしては、市販されているコンピュータ教室を使ったCD-ROM教材の利用だけでなく、学生が積極的に参加できる「Power Point」を用いたプレゼンテーションの試み、さらには、通常教室でのデジタルビデオカメラ撮影を交えた試みについても実験した。 CD-ROM教材を利用した場合、学生はおおむね満足しているという結果がでているが、ハードウェアのトラブルや、発音が認識されないという設定の問題、ソフトウェアの問題などが指摘されている。このようなCD-ROM教材はそれ自体で教材として完結しているため、他の教材と並行して授業の中で扱うことは難しい。 Power Pointの例では、テーマの設定からインターネットを使った情報収集、ドイツ語によるプレゼンテーションの作成・発表までをグループワークとして行い、ドイツ語の指導とコンピュータの操作、情報検索の方法などに重点を置きながら学生をサポートした。学生の参加態度は非常に積極的で、課題を与えたり宿題を出したりしなくても自発的に準備をして授業に参加していた。ひとつの作品を作り上げるプロジェクト型の授業とマルチメディアを組み合わせたとして成功した試みであった。 デジタルビデオの利用は、コンピュータ教室を使わないマルチメディア授業の可能性を探ることを意図した。ドイツ語2年目の学生を対象としたこの授業では、口頭表現の練習、学習したフレーズを用いた寸劇作成、ビデオに撮影・編集し、大画面で自分の発音・振る舞いなどをチェックするという流れで行った。 メディアを受動的に利用するだけではなく、作品製作のために積極的に用いることで、外国語学習に大きな効果があるということが明らかになった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 岩居 弘樹: "マルチメディア技術をもちいた外国語学習の可能性 コンピュータ・ビデオの利用と学生の反応"教養論叢(慶應義塾大学法学部 鐵野善資教授退官記念号). (2002)
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[Publications] 岩居 弘樹: "ビデオを活用したドイツ語授業-コミュニケーション訓練とビデオ撮影-"言語文化共同研究プロジェクト2001 「異文化理解教育としての外国語授業」. 15-34 (2002)