2000 Fiscal Year Annual Research Report
社会の変化に対応した、経済的見方考え方を育成する学習プログラムの開発
Project/Area Number |
12680238
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
猪瀬 武則 弘前大学, 教育学部, 助教授 (40271788)
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Keywords | エコノミックリテラシー / 経済教育 / 意思決定 |
Research Abstract |
本年、年度前半には、エコノミックリテラシーに関する文献・教材として、米国経済教育のDEEP(Developmental Economic Education Program)文献、VTR教材・パソコン教材などを収集し、データベース化した。具体的には、文献のスキャナー読み込み、テキスト化を図り、数量的分析のための基礎作業を行った。また、米国経済教育関連のビデオ教材を視聴し、またパソコンソフトを試行することにより、関連マルチメディア教材の分析を図った。これらをもとに、米国経済教育教材の分析、比較、構成類型をし、その原理の導出を図った。前半の分析結果は、次の通りである。すなわち、米国経済教育刷新運動の中核をになったDEEPは、タスクフォース報告書を受けて1964年に発足し、1992年に発展的に解消した。DEEPは、カリキュラム開発を通して、プログラムの実行を図り、現職教員の研修やプログラム管理をすることにより経済リテラシーを向上させようとした問題解決プログラムである。DEEPの有効性は、経済リテラシーテストでの成績や現職教員研修の結果調査で実証され、米国経済教育刷新は果たされている。具体的構成原理は、概念教授と意思決定能力育成を活動教材によって果たしている。これらを実践的に日本化するため、DEEPから示唆を得た教材開発、実践研修サイクルの確立などを次年度図っていきたい。詳細については、裏面の「研究発表」に記載した「米国経済教育の本質(I)-DEEPモデルとその有効性-」を参照されたい。
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Research Products
(1 results)