2000 Fiscal Year Annual Research Report
音楽文化の交流を目的とした遠隔授業ネットワークの構築
Project/Area Number |
12680259
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
吉本 隆行 信州大学, 教育学部, 教授 (40020630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 卓郎 信州大学, 教育学部, 助教授 (20293491)
池田 京子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60283222)
久保 信男 信州大学, 教育学部, 教授 (50020615)
齊藤 忠彦 信州大学, 教育学部, 助教授 (10313818)
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Keywords | 遠隔授業 / 音楽科 / 音楽文化 / テレビ電話 |
Research Abstract |
平成12年度の研究成果は主として下記の3つの内容にまとめることができる。 〇遠隔授業に関する実態調査 国内外で行われている遠隔授業の実態を調査した。国内の小・中学校では英語科、社会科、理科の授業事例が多く報告されていたが、音楽科における遠隔授業を考案するために有効な資料となった。7月16日〜24日はカナダで開催されたISME(国際音楽教育会議)に参加し遠隔授業に関する情報を収集した。特にフィンランドからの研究発表で、音楽室と家庭とを結んだ遠隔レッスンのあり方に関する発表は、音楽指導の新たな可能性を示唆する内容であった。本研究を進めるうえで有効な事例となった。 〇遠隔授業を実施するためのメディア環境のモデル考案 NTT Phoenixは長時間でも安定した音声と画像が送受信できることが明らかになり、本学部ではPhoenix miniを購入し設置した。さらに附属長野中学校、附属松本小学校にも同機種のPhoenix miniを設置し、学部と附属や附属間においても遠隔授業が行えるようにメディア環境を整備した。 ○遠隔授業の試行 教育学部と附属とを結んでの遠隔授業を試行した。音楽科では音楽の送受信が重要となる。そのため専用マイク等のPA機器を使用したが、本番においてマイク入力レベルを上げすぎることによって生じるハウリングが起きてしまった。マイクやスピーカーの配置の工夫等、音楽科において遠隔授業を行う場合の留意事項をまとめた。
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