2002 Fiscal Year Annual Research Report
音楽文化の交流を目的とした遠隔授業ネットワークの構築
Project/Area Number |
12680259
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Research Institution | SHINSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉本 隆行 信州大学, 教育学部, 教授 (40020630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 忠彦 信州大学, 教育学部, 助教授 (10313818)
中島 卓郎 信州大学, 教育学部, 助教授 (20293491)
池田 京子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60283222)
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Keywords | 遠隔授業 / 音楽科 / 音楽文化 / テレビ電話 |
Research Abstract |
本研究は、情報通信メディアを活用して、音楽文化をリアルタイムに他地域に発信したり、他地域から受信したりすることができる遠隔授業ネットワークを構築することが研究の目的である。平成12〜13年度は、テレビ電話を活用した音楽科の遠隔授業を国内の学校間で行なったが、平成14年度は、そのネットワークを海外に広げ、平成14年12月に信州大学教育学部附属長野中学校と韓国の大邱市にあるシチ中学校との遠隔授業を実施した。 日本と韓国は時差がないため、事前の研究の打ち合わせから当日の授業実践に至るまで、日常の学校生活の時間内で無理がなく実施することができた。また、日本と韓国は、学校音楽教育の歴史や音楽科学習指導要領も類似しており、授業内容を決定していく上でも好都合であった。当日の授業は、日常の授業内容の成果を発表しあうことを中心としたが、韓国側は伝統音楽のサムルノリを、日本側は伝統音楽の三味線の演奏を紹介した。音楽文化を紹介しあうことを通して、生徒たちは相手国の音楽文化を理解するとともに、自国の音楽文化の魅力を再認識することができた。また、音楽活動は、言語によるコミュニケーションを越えて、相手国の文化や人への親近感を高めた。本実践を通して、音楽科による遠隔授業は、音楽文化への関心を高めると同時に、「国際理解教育」や「平和教育」へと内容を発展させていくことができることを実証した。 現在の通信回線速度では、映像の鮮明さが不十分であること、通信料金が高いこと等の課題も残されているが、音楽文化を題材とした遠隔授業の将来的な可能性を示唆することができる研究の成果となった。
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Research Products
(1 results)