2001 Fiscal Year Annual Research Report
「総合的な学習の時間」を展望した、東アジア諸国の国際理解教育に関する調査研究
Project/Area Number |
12680293
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
馬野 範雄 大阪府教育センター, 教科教育部・カリキュラム研究室, 研究員兼指導主事 (80321925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 義則 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (50332408)
堂之本 篤弘 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (30300990)
芝田 秀和 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 室長・研究員兼主席指導主事 (20291198)
嶌岡 忠彦 大阪府教育センター, 教科教育部・カリキュラム研究室, 研究員兼指導主事 (00300989)
松浦 正明 大阪府教育センター, 教科教育部・教科教育室, 研究員兼指導主事 (80332427)
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Keywords | 国際理解教育 / 中国との交流 / テレビ会議システム / インターネット回線の活用 / 日本に対する中国の生徒の意識 / 中国に対する日本の生徒の意識 / 異文化理解 / 自分化理解 |
Research Abstract |
これまでに、テレビ会議システムの活用による国際交流・国際理解教育を、中華人民共和国(以下、中国)と大阪府の中学校・高等学校との間で試行するために、現在教員間で接続したり、生徒間の交流の案を打ち合わせたりして、調査・準備を進めている。 本年度は、テレビ会議システムによる国際交流を行う以前の診断的評価として、日中両国の中・高校生を対象に、相手国に対する意識調査を行い、次のようなこと(抜粋)が明らかになった。 1 相手国に対する生活レベルの知識 ○相手国が自国の文化や生活に与えているものとして、日本側は漢字・陶器・稲作など、歴史的な事物を、中国側は電気製品、アニメ、音楽など、現代的な事物をあげている。 ○相手国の歴史上の人物として、日本側は鑑真・孫文・毛沢東などをあげている。中国側の高校生が徳川家康、東条英機、伊藤博文など、中学生は一休和尚、小渕恵三などをあげていた。 ○相手国の地名として、日本側では黄河、長江が圧倒的多数によって記述されている。一方中国側は、富士山、東京、大阪、北海道の記述が非常に多い。 2 相手国に対する学習レベルの知識 ○相手国の中・高校生の様子については、日本の生徒は中国の生徒に対して「まじめで、勉強熱心」というイメージをもっており、中国の生徒は、日本の生徒に対して「制服がスマートで、おしゃれ」というイメージをもっていることが伺える。 ○相手国の教育については、日本の生徒は、中国の教育について、「厳しく、熱心に進めている」というイメージをもっており、中国の生徒は日本の教育を「豊かな教育内容、恵まれた学習環境」といったイメージをもっているようである。しかし、日本の教科書問題については高校生の27%が指摘している。 ○相手国との関係については、日中両国の中・高校生とも、相手の国との関係は友好関係にあるが、過去の日中戦争や歴史教科書などの問題をかかえていることを指摘している。
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Research Products
(1 results)