2001 Fiscal Year Annual Research Report
日本語学習者の記述式テストのデータベース化と量的処理に関する研究
Project/Area Number |
12680297
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西村 よしみ 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (40208228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
衣川 隆生 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30282289)
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Keywords | 誤用データベース / 量的分析 / 質的分析 / 記述式テスト / 客観テスト |
Research Abstract |
600例近くの作文データが電子化されコーディングを行った。また、客観テスト(プレイスメントテスト)の文法、SPOT(簡易日本語運用テスト)との相関関係を調べるためのプレイスメントテストおよびSPOTのカテゴリー化を行った。現在、日本語能力テストの2級から4級までの文法シラバスのデー夕ベース化を行い、客観テストとの妥当性の検証を行っている。作文データから、それぞれのデーターにおける段落数、文の数、単語数などの量的なデータを収集した。また、協力者の参加を得て、プレイスメントテストの評価の信頼性と妥当性の検討も行い、日本語教育経験の長い評価者の評価は、客観テストの評価とかなり整合することが分かった。しかし、プレイスメントテスト受講者の上位群の日本語能力の評価は、限られたテーマの作文では見切れないということが分かり、作文課題の提出方法を検討しなければならないことが分かった。 協力者(長谷川守寿 筑波大学留学生センター 非常勤講師)は、茶筅を使った「作文チェッカー」を開発し、初級日本語学習者の作文入力時の表記、文法的な修正を行えるソフトを作成した。 なお、現在最終的な分析を行いつつあるので、報告書に報告するつもりである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 福留伸子, 西村よしみ: "韓国人学習者の作文に見られる誤用の要因"日本語教育方法研究会発表予稿集. 16. 53-56 (2001)
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[Publications] 長谷川 守寿: "日本語作文・原稿チェックシステム構築を目指した表記チェッカーの開発"言語・知識処理応用研究会. 13号. 56-70 (2002)