2001 Fiscal Year Annual Research Report
来日直後の日本語初級学習者のレディネスを高める学習リソースの開発と評価
Project/Area Number |
12680306
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
梅田 泉 熊本大学, 留学生センター, 助教授 (00281212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 利之 熊本大学, 留学生センター, 講師 (50332888)
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Keywords | 学習リソース / レディネス / 自律的学習 / マルチメディア / 学習環境 |
Research Abstract |
この研究の目的は、留学生センターで初めて日本語を学ぶ国費研究留学生が、来日直後から授業開始までの間に、日本語学習へのレディネスを高める為、日本語を自立的に学習できる学習リソースを開発し、評価することである。2年目の今年度は教材のプロトタイプをまとめ、留学生からの評価データを集めた。教材は、物的リソースとして、「自己紹介」「挨拶」「単語を覚える」「買い物」の4場面(前年度から1場面追加)を選びシラバスを作成した。うち2場面の内容を以下に掲載する。 自己紹介:はじめまして。〜です。〜からきました。よろしく、おねがいします。 学習課題:1 視聴覚・学習室で自己紹介のビデオ撮影する 2 留学生センター教官室・留学生課で自己紹介をする 3 開校式のパーティで自己紹介をする(ビデオ撮影) 挨拶:おはようございます。こんにちは。いてきます。ただいま。 じゃ、また。しつれいします。 学習課題:1 挨拶場面を視聴覚・学習室で練習し、ビデオに撮影する 2 留学生センターの事務、教官室へ行き挨拶をする 3 宿舎の管理人に挨拶をする 学習は次のような手順で行う。渡日後(大抵は翌日)、留学生センターに来てもらい、コンピュータの使い方を説明し、教材群と必要機材を渡し、今後一週間、どこでどんな学習を行ってほしいかを説明する。留学生センターでは、コンピュータやビデオで学習する。宿舎では、ワークブック・音声教材などで学習する。生活場面では、大学の売店の店員や留学生センターの教師や事務官と実際に会話し、ワークブックに所見を記入してもらう。
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