2001 Fiscal Year Annual Research Report
非機能的要件を考慮した適応的移動コードのモジュール化手法
Project/Area Number |
12680340
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡部 卓雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20222408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 憲樹 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (30313703)
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Keywords | 非機能的要件 / 自己反映計算 / 移動コード / モーバイルエージェント / セキュリティ / 動的適応 / Java / LEAD++ |
Research Abstract |
本研究の目的は,移動コードを用いて構成される,適応性を備えた分散ソフトウェアシステムを,効果的に開発するための技術の提案である.具体的には,コードの移動や,それにともなうコードの実行環境の変化などにかかわる非機能的要件(non-functional requirements)を対象としたソフトウェアのモジュール化機構を提案する.本研究の成果は以下の通りであり,全て査読付の国際会議で発表している. 1.自己反映計算にもとづく,移動コードのための耐故障・セキュリティ機構のモジュール化方式を提案した.耐故障性とセキュリティは非機能的要件の重要な例であるが,一般にモジュラーな形での導入は困難とされている.我々は個々の移動コードとノードに関する耐故障・セキュリティ機構を,実行時・ロード時の自己反映操作として設計し,Java上で動作するプロトタイプの実装を行った. 2.我々は現在までに,非機能的要件を実現するための動的適応動作を支援するソフトウェアモデルDASとその記述言語LEAD++を設計・実装してきた.本研究では,動的適応をより簡潔に記述するための枠組として,LEAD++による動的適応可能なコンポーネントウェアの実現を行った.具体的には,コンポーネント間の構成と各コンポーネント内部の振舞いのそれぞれを,実行環境の状態に応じて動的に変更することで,動的適応可能なコンポーネントウェアを実現した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] N.Amano, T.Watanabe: "Towards Constructing Component-based Software Systems with Safe Dynamic Adaptability"Principles of Software Evolution 2001(IEEE Press). (掲載予定). (2002)
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[Publications] T.Watanabe: "A Secure Dynamic Extension Mechanism for Mobile Agents"AISB '01 Symp.on Software Mobility and Adaptive Behaviour. 23-31 (2001)
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[Publications] N.Amano, T.Watanabe: "Towards Constructing Mobile Code Programs with Safe Dynamic Adaptability"AISB '01 Symp on Software Mobility and Adaptive Behaviour. 105-113 (2001)
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[Publications] N.Amano, T.Watanabe: "An Approach for Constructing Component-based Software Systems with Safe Dynamic Adaptability"OOPSLA 2001 Workshop on Language Mechanisms for Programming Software Components. 68-74 (2001)